Googleは5月11日に開催したGoogle I/OにおいてPixel 7シリーズとPixel Watchをチラ見せ。デザインや一部スペックに言及しましたがちゃんとした正式発表は今年の秋に持ち越しという感じ。
ただサプライズ発表したということは一方で開発が順調に進んでいる証でもあり今から楽しみ。今回9To5GoogleがPixel 7シリーズの一部スペックと新機種について言及しているので簡単にまとめたいと思います。
ディスプレイスペックが判明。
今回Android Open Source ProjectにおいてPixel 7シリーズのディスプレイスペックが判明。GoogleはC10とP10とタグ付けされた2つのディスプレイドライバーを作成していることが判明。
まずPixel 7のコードネームはPantherとなっており頭文字のPをとってP10の可能性。P10のスペックを確認すると表示解像度は2400×1080でリフレッシュレートは最大で90Hz表示。
次にPixel 7 ProのコードネームはCheatahとなっており頭文字のCをとってC10の可能性。C10のスペックを確認すると表示解像度は3120×1440で最大120Hzのリフレッシュレートに対応。
ここまで見るとスペックは一緒でさらに採用されているSamsung製のディスプレイ自体も一緒。そのためディスプレイ自体に大きな進化はありません。
一方で変更点が全くないわけでもなくPixel 7のディスプレイに関しては僅かに小さくなっていること。
ちなみにリークしているレンダリング画像においては詳細は不明ですが6.2インチから6.4インチになると予測されています。今回の情報を合わせると6.2インチもしくは6.3インチ程度になる可能性が高いようにかんじます。
ただ一方でPixel 7 Proに関してはサイズが一緒としており6.7インチが継続になると思われます。
ただPixel 7 Proのディスプレイはネイティブ1080pモードに対応しており全てをFHDで表示してDDICスケーリングでWQHD+に変換することで消費電力を調節している可能性があるとしています。
ただこれはあくまでもバッテリーセーバー機能の一つのオプションになるかもしれないとしています。ちなみにSamsungなど他のメーカーの機種も節電のため同様のスケーリングオプションを採用しています。
あくまでもディスプレイ部分の話になりますが今回の情報通りであれば前モデルから基本変化なし。
特にPixel 6はコストカットのためかSamsungの低価格なディスプレイを採用しているとされているのでその作用としてベゼルが太めに。これが同じディスプレイであればベゼルも太いままかもしれません。
あとはソフト面で制御している可能性が高いディスプレイ輝度の改善などがあるのか気になるところ。ディスプレイスペック自体は十分と言えば十分なのでコストカットのために現状維持はありなのかも。
3番目の機種が存在?
そして次にAndroid Open Source Projectの内部コードから新たに2つのコードネームが判明。ちなみに2021年モデルは鳥科のコードネームを採用。
どう上手く表現するべきなのか分からないですが2021年に開発されていた機種というべきかPixel 6aやPixel NotePaは鳥系のコードネームが採用。ただ一方で2022年モデルは先ほどのチーターやパンサーのようにネコ科のコードネームが採用。
そして今回フェリックスとリンクスと2の新たなコードネームが見つかったとしています。情報源においてはどちらかは不明ですがその内の一つは2023年に発売されるPixel 7aの可能性。
またもう一つは先日の情報から2023年春に延期されたとしているPixel NotePadの可能性がある。ちなみにPixel NotePadはコードネームが判明してからすでに2回延期されているので合わせてコードネームも2回変わっています。
ただ2022年モデルがPixel 7にPixel 7 ProにPixel 7aにPixel NotePadと4モデルで違和感なし。一方で驚きなのが今回ディスプレイドライバーにおいてG10とタグ付けされた機種が判明したこと。
このG10はP10やC10とは別。さらにPixel NotePadやPixel 7aはおそらくF10やL10になる可能性。そのため現在判明している4つのコードネームに該当する機種は存在せず5つ目の存在だとしています。
そしてこのG10に関して今回の情報によるとGoogle Tensorを搭載している可能性があること。さらにPixel 6 Proと同じくサイズが155x71mmで表示解像度は3120×1440で120Hz表示に対応。
少なくともG10が120Hz表示に対応していることからも廉価モデルのaシリーズではないとしています。またディスプレイサイズと解像度からも2023年に発表予定のGoogle Pixel tabletでもない。
今回判明した情報だけを見るとPixel 6 Proとほぼ同じですが大きく違うのがサプライヤーです。Pixel 6 ProはSamsung製を採用していますがG10は中国のBOE製を採用していることが判明。
このことからもBOE製であるためPixel 6 ProのようにLTPO技術を採用した可変式120Hz表示に対応しているかまでは不明です。
残念なことに現時点ではこれ以上の情報はなくG10がPixel 7シリーズに追加される3番目の機種になるのか。それとも何かのテスト機だけなのかも不明です。
ただPixel 7 Proと非常に似たディスプレイスペックであることを考えるとPixel 7シリーズに追加されたとしても上位モデル扱いになる可能性が高い。
Googleが先日のサプライズ発表では3機種目に言及していないため何ともですがPixel 7 Proに近いスペックを搭載しながらも何か別の特徴を持たせた機種を発表するのか。
それとも発表されることなく終わるのか不明。原価コストを下げるためにBOE製を採用したテスト機なのか。それとも2世代目のGoogle Tensorを搭載したPixel 6 Proのテスト機というだけかもしれないので過度の期待は禁物という感じです。
Samsungと共同開発。
そして先日のGoogleの発表からもPixel 7シリーズは2世代目のGoogle Tensorを搭載することが判明。ただそれ以上の情報はありませんでしたが今回の情報によると2世代目においてもSamsungと共同開発。
Exynos2200やSnapdragon8 Gen 1と同じくSamsungの4nmプロセスルールを採用するとの予測。初代はSamsungの5nmプロセスルールを採用していたことからも小型化で処理性能の改善に期待。
また初代はメインコアが2つにミドルコアが2つと珍しい構成を採用していますが2世代目ではどうなるか。
Snapdragon 8+ Gen 1はメインコアの消費電力が大きく消費電力改善に苦労したとされていますが仮に同じメインコアを2つ搭載するとなれば2世代目においても消費電力や発熱は不安が残ります。
またSnapdragon 8+ Gen 1に関しては少なくともテスト機の結果だと消費電力や発熱はSnapdragon 8 Gen 1から大して改善していないとされています。
なので今まではサプライヤーの問題もあるかもとされてきましたがTSMCでもダメなので採用されている ARMのアーキテクチャが問題の可能性。
AppleのA15 BionicはTSMCの5nmを採用していることもありますがあまり発熱しない印象。その理由としてはARMと協力して微調整をしている。つまり最適化していることだとされています。
一方でQualcommなどは多くのメーカーに供給する汎用品でメーカーごとに最適化していません。
Googleにどの程度のノウハウがあるか不明ですが2世代目に関してはARMとも協力することで最適化することでSamsungの4nmプロセスルールだとしても発熱は改善できるかもしれません。
この辺は独自SoCを搭載する機種の方が強みがで出やすい。また今回の情報によると6月より生産開始で生産においてコスト面でのメリットと製造効率の改善のためにPLP技術を使用するとしています。
少なくともExynos2200にしろSnapdragon 8 Gen 1の製造問題からも評判が良くないSamsung。2世代目のGoogle Tensorではどの程度の完成度でどの程度効率よく生産できるのか気になるところ。
またPixel 7シリーズではな内部コードからSamsungがまだ未発表の5Gモデムを採用することが判明。
Pixel 6シリーズの通信関連の不具合はSamsungの5Gモデムが原因の可能性があるとも言われている中Pixel 7シリーズではソフト含めてどれだけ安定させられるか非常に気になるところです。
まとめ。
今回はPixel 7シリーズのディスプレイスペックが判明。さらにG10と謎の3番目の機種が判明。さらに2世代目Google TensorのサプライヤーがSamsungであることが判明したのでまとめてみました。
少なくともPixel 7シリーズに求められることがメジャーアップデートなどではなく指紋認証などPixel 6シリーズのデメリットをしっかりと改善するマイナーアップデートであることが重要です。
ただやはりPixelが好きな自分にとってPixel 6a含めて今年のPixelも楽しみです。