現行シリーズに移行してからのXperiaのラインナップを見ると廉価であるXperia Aceシリーズ。そしてミドルレンジであるXperia 10シリーズ。レギュラーフラッグシップモデルであるXperia 5シリーズにプレミアムモデルであるXperia 1シリーズの大きく4つの分類に。
一方で価格で見ると今市場で一番勢いがあるとされている7万円から10万円くらいのミッドハイレンジモデルが存在しておらずXperia 5シリーズやXperia 1シリーズの高価格が止まらないからこそ中価格帯がほしいユーザーにとってXperia 10シリーズは悩ましい。
今回は歴代ハイエンドXperiaユーザーがXperia 10Ⅳを選ぶのはありかまとめたいと思います。
パフォーマンスでの選び方。
まず最初に機種変更する際に自分の優先事項は必ず明確化させることがおすすめで例えば優先事項を価格だけにするとXperiaの場合は他のメーカーの機種より失敗しやすくなる。
なのでXperia 10Ⅳを選ぶ際にXperia 10Ⅳに何を求めるかはっきりさせるべきだと思います。多くのユーザーにとって最新機種に買い替えたらより快適に使えるようになってほしいはず。
なので一つ目としてパフォーマンス部分ですがベンチマークを指標にするとXperia 10Ⅳのトータルスコアは約39万点です。
トータルスコアで見るとXperia XZ2など2018年モデルが搭載しているSnapdragon845のスコアが35万点前後。
そしてXperia 1など2019年モデルが搭載しているSnapdragon855のスコアが50万点前後なので2018年より前のモデルを使っているユーザーからすればXperia 10Ⅳは快適になる可能性。
ただ一方で2019年モデルより後のモデルを使っているユーザーからすればパフォーマンスがダウンするという感じです。またGPUのスコアを見るとXperia 10Ⅳのスコアは約10万点でこれはSnapdragon835以上。
Snapdragon845以下という感じ。またGPUスコアが10万点くらいだと軽いゲームなら大丈夫。ただ重いゲームはかなり厳しいという感じです。
何より軽いゲームでもやりたいユーザーにとってXperia XZ1ユーザーからすれば地味に快適になりXperia XZ2ユーザーはストレスになる感じ。なのでざっくりまとめるとゲームをやらないユーザーはXperia 1より前の世代ユーザーならより快適になる可能性。
そしてゲームをやるユーザーであればXperia XZ1より前の世代のユーザーならより快適になるという感じです。
RAMに関してXperia 10Ⅳは6GBに対応しており歴代Xperiaで見るとXperia XZ2 premiumを除けば2019年モデルより前のモデルは4GB以下です。
ただRAMの消費はユーザーによって異なるため今使っている機種で常にどれくらいRAMを使っているのか設定から確認するのはありです RAM4GBの機種でまだ余っているならXperia 10Ⅳでは余裕がある。
一方でぎりぎりはまだしも頻繁にアプリが落ちるというユーザーにXperia 10Ⅳはあまり余裕があるとは言えない。ちなみに海外サイトの調査結果によると今のAndroidで最低限必要なRAMは6GBとされておりXperia 10Ⅳは余力がない感じです。
操作性やもたつきなどはユーザーごとによって感じ方が異なるためちょっと評価が難しい。なので今回はあくまでも一つの指標としてベンチマークを参考にすることで目安をつけてみました。
ちなみに電池持ちですがここ5年くらいのハイエンドXperiaでXperia 10Ⅳ以上の電池持ちを実現している機種は存在せずどの機種から買い替えても電池持ちは改善します。
アスペクト比。
次に2つ目としてディスプレイですが気にするべきポイントとして2つあり一つ目はアスペクト比。基本は2017年に登場したXperia XZ1シリーズで従来のアスペクト比16:9は終了しています。
例外としてXperia XZ2 premiumが存在しますがXperia XZ2シリーズがアスペクト比18:9を採用している中唯一アスペクト比16:9を採用した理由としてはSnapdragon845が4Kの表示解像度+アスペクト比18:9に対応していなかったとされていますが真実は不明という感じ。
Xperia 1以降は基本アスペクト比21:9を採用しています。よく縦長と言われますが注意点としてはデザインよりはコンテンツの大きさです。Xperia 10Ⅳはアスペクト比21:9で横幅が67mmしかないため一度に表示できる情報量は増える一方でコンテンツは小さく表示。
つまり文字の大きさも小さくなりがちです。
またディスプレイサイズはディスプレイの対角線の長さのためアスペクト比21:9など縦長になればなるほどディスプレイサイズは大きくなる。そのため文字の見やすさはディスプレイサイズだけで判断するのではなく本体の横幅も重要です。
基本Xperia 10Ⅳより横幅がスリムな機種は歴代Compactモデルの65mmという感じなのでそれ以外の機種はXperia 10Ⅳよりコンテンツは大きく表示されるのであとは情報量という感じ。
そして2つ目としてリフレッシュレートですがXperia 1II以降のハイエンドを使ったことがあるユーザーにとってXperia 10Ⅳは60Hz表示なのでストレスに感じる可能性が高いです。
よくゲームをやらないから高リフレッシュレートは必要ないという声を聞きますがChromeやTwitterをスクロールさせた時の残像の感じ方が全く違う。なのでゲームに限らず日常使う上でも違いを実感します。
ただ60Hz表示以下の機種しか使ったことがないユーザーにはXperia 10Ⅳは良くも悪くも変わらないです。ただ高リフレッシュレート対応機種を使ったことがあるユーザーは間違いなくストレスに感じると思うので避けた方がいいと思います。
オーディオ。
そして3つ目としてオーディオですがXperia 10Ⅳはフロントスピーカーですがモノラルです。前モデル対比で音量に音質はかなり改善しましたがそれでもステレオスピーカーを搭載した機種には及ばない印象です。
ステレオスピーカーを搭載したXperia XZ1と比較してみるとXperia XZ1のスピーカーは非常にわかりやすくステレオという感じで音量も大きめです。
一方でXperia 10Ⅳは2022年モデルから方向性が変わっているということもあるのか360 Reality Audioに合わせたチューニングというか従来のようなステレオ感よりも空間を意識した感じになっています。
イヤホンを使う場合は直近のハイエンドにも大きく見劣りせずただスピーカーがメインなら歴代ハイエンドから変えた場合物足りなく感じるかもしれません。
カメラ。
そして最後にカメラですがXperia 10Ⅳはトリプルレンズカメラを搭載しているためシングルレンズカメラを搭載していたXperia XZ3より前のモデルと比較すれば撮影の際の汎用性は増しています。
ただ画質に関してはHDRが強めということもあり歴代モデルと比較するとちょっと濃いめという感じです。
またシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグを考慮すると歴代ハイエンドの方がタイムラグなく撮影できるという感じです。
ただミドルレンジを候補に考えているユーザーはカメラの優先度はそこまで高くはないと思うので気にする必要はないのかもしれません。ただ歴代Xperiaのハイエンドの方がXperiaっぽい。
写真が撮影できる感じですが動画に関しては光学式手ぶれ補正に対応したXperia 10Ⅳの方がいい。
まとめ。
個人的には歴代ハイエンドからXperia 10Ⅳに買い替えてぎりぎり同レベルという感じなのがXperia XZ2までかなという感じでXperia XZ2 premiumとXperia XZ3には劣る感じ。
ただ良くて同等という感じなので特にパフォーマンスを中心とした快適さが優先ならという話。それ以上の快適さを求めるのであれば価格差はありますがXperia 5Ⅲを視野に入れた方がいい。
逆にXperia 1以降のハイエンドモデルを使っているユーザーは電池持ちなどを優先しない限りはXperia 10Ⅳに買い替えは個人的にはおすすめではないという感じです。
Xperia 10ⅣとXperia 5Ⅲの差がかなりあるため難しいところですが4年近く前の機種を使っていて今の機種にある程度満足しているユーザーはXperia 10Ⅳがありかなという印象。