ハイエンドAndroid向けのSoCはここ2年と発熱に悩まされておりSnapdragon888と比較するとSnapdragon 8 Gen 1はまだマシな感じですがそれでも発熱しやすいことに違いはなく多くのメーカーはソフトで制御することはもちろんハード自体でも冷却機能の強化と対策の強化。
Xperia 1Ⅳに関してもソフトでの制御を強化したとはいえこの時期になると厳しい。今回はXperia 1Ⅳの発熱と最新のアップデートについて簡単にまとめたいと思います。
望遠レンズのアップデート。
海外ではすでに配信を開始していましたが記事執筆時点でau版とdocomo版に関して望遠レンズの画質改善のアップデートの配信が開始。自分も早速アップデートを試してみました。
ちなみにアップデート直前に最大ズーム倍率でサンプル画像を撮影。
そしてアップデート後と比較すると海外サイトがいうような画質の改善自体は見られないのが正直なところ。少なくとも他の画角でのサンプルを準備していなかった自分が悪いですが最大ズーム倍率は改善していない印象です。
そもそもこのぼやけた感じがズーム画質として限界なのか。それとも不具合やバグなのかも不明です。Twitterを見ているとアップデート後に改善したとの報告もありますが自分の手持ちの個体だとサンプル不足なのか改善が見られません。
改善した個体はもともとアップデートが自分の手持ちよりひどかったということなのか不明。あくまでもアップデートの内容を見る限りでは画質が改善されるのは静止画の時のみとしています。
正直自分はデジタルズームの範囲で撮影しようと思わない。これはXperiaに限らず他社の機種でも同じで光学式ズームの範囲でしか使わないのでXperia 1Ⅳの最大ズーム倍率は使わないので問題なし。
あくまでもアップデート後もしっかり試した感じではありませんが85mm以上はそもそも厳しい。少なくともアップデートで画質が大幅に改善すると期待していた人からすれば残念な結果に。
ただ自分の個体がハズレ個体でアップデートで大した恩恵を受けられなかっただけかもしれません。
AI超解像ズームに対応しているとはいえある程度の画質が欲しいならXperia 1Ⅳの場合は85mmから105mm程度という感じで光学式ズームの範囲内である125mmにはあまり期待しない方がいい。
少なくとも光学式5倍以上のズーム撮影をしたい場合はXperia以外の機種を選んだ方がいいです。
熱制御のアップデート。
そして何かと話題となっているXperia 1Ⅳの発熱問題ですが中国では熱制御のアルゴリズムを最適化させるアップデートが早くも配信開始。
以前中国のリーカーによればバッテリー温度が37度程度でもリフレッシュレートが60Hzに制限されていることに言及していましたが今回のアップデートは少し制御が緩くなったみたいでバッテリー温度が42度でも120Hz表示を維持。
ただ一連のスレットを確認すると今回のアップデートは最適化というよりは制御が緩めになっただけ。Xperia 1Ⅳでは発熱や電池の消費に繋がる消費電力をソフトによって抑制している状態です。
これは緩くするということは必然的に消費電力が増えるのでリフレッシュレートの制限が緩くなったとしても発熱はアップデート前よりしやすくなり電池持ちも悪化する可能性があり。
現に中国でアップデートしたユーザーによると発熱しやすく電池持ちが悪化したとの報告。消費電力が増えれば当たり前のことなので今回のアップデートは最適化ではなく緩和という感じ。
ユーザーによってはアップデートすることによって発熱しやすく電池持ちが悪くなるだけなので最悪のアップデートも言えます。
ただ日本では先日のアップデートにおそらく包括されていない。なので今後Sonyがどの程度アルゴリズムを最適化できるのかが重要になってきます。
またこの時期になってくると外気温が高いため本体も発熱しやすく結果放熱もしやすいです。
そのため消費電力が増えたのか電池持ちは悪くなった印象 これは他の機種にも共通していますがXperia 1Ⅳは購入当初の外気温がまだ低かった6月上旬の方がバッテリーの最適化が終了していない時の方が電池持ちはよくここ最近でみる限りだと電池残量の差が10~15%くらいの差。
自分の使い方だと寝る前の電池残量が30~40%程度という感じでXperia 1ⅢよりはマシだけどXperia 5Ⅲなどには及ばないという印象です。
常に冷房を効かせた室内でも差が生じているので屋外で活動することが多い人は電池が減るのが速いと思います。改めて思うのはXperia 1Ⅳの
発熱対策はソフトだけではなくハード部分でも特に冷却性能をしっかり強化するべきに感じる。
どんなにいいスペックでも拘りの機能を搭載したとしてももうちょっと安定性が欲しいところ。そうすればユーザーから不満を減らすことができたのかなという感じだと思います。
発熱対策。
Twitterとかで見ると炎天下の中でXperia 1Ⅳが発熱して使い物にならないとの話題に。ただスマホの推奨温度は機種ごとに多少の差はあれど大体は5度~35度の範囲で使うことが推奨。
特に今の東京でみれば外気温が35度オーバーがザラで本来スマホを使うような環境じゃない。XperiaはだめだけどGalaxyなら大丈夫とかそういう問題ではなくどちらも使うべきじゃない。
人間が熱中症でぶっ倒れること可能性がある環境でスマホが使えなくても仕方ないです。極論を言ってしまえばその環境に長時間いるべきでもなくましてスマホを使うべきじゃない。
スマホの耐久テストをやるというなら別の話ですが推奨環境外での利用は故障に繋がります。
例えば外でスマホを使ってかなり発熱している状態で冷房がかなり効いた建物内に入ったりすると急激な温度の変化は結露する可能性があり内部が腐食するなどの故障に繋がる可能性。
またスマホが発熱した時に保冷剤やペットボトルで冷やす人もいますが同様に内部が結露する可能性。そのためあくまでもやるなら自己責任になりIP68に対応しているとはいえ耐水性能はあっても結露に耐性があるという意味ではないので注意が必要。
ただ発熱がひどくて使えないのは不便。正直自分はこの手のものをあまり信用していないのですが今回スマホ用の冷却シートを購入。
Amazonで購入した時に即日配達がイエローしかなかったのでイエローを購入してみました。一応取り外し可能でスマホの背面に貼るだけ。
特段貼る場所の指定がないためSoCが搭載されている背面カメラ右横の部分に装着してみました。この状態で見ると正直デザインもクソもありません。
仕様としては冷却シート内部のマイクロカプセルが個体から液体に変化して熱を吸収する。スマホ本体の温度が35度を超えたあたりから効果があるとしておりピーク温度を下げるのと同時に温度上昇を緩やかにする効果があるみたいです。
なので冷たくするというよりは放熱の手助け。とりあえずベンチマークで差がでるのかまず装着前にベンチマークを3回連続で回してみました。
ただここで完全に申し訳ないのが最新のアップデートの配信がきたためアップデートをしたこと。
アップデート後は当たり前ですが発熱がしやすい環境のためとりあえず2日間あけた上で装着状態でベンチマークを3回連続で回してみました。
内部温度は最大が1度くらい違うかな。ちなみに3回目終了時点でそれぞれ外部温度を計測しましたが最も高いのは共通して45度くらい。正直ベンチマークでは差が分からなかったので4K/120fps撮影テストをしてみました。
ちなみにアップデート前は7分くらいでしたがアップデート後の装着後では6分半くらいで短い。一応室温が24度くらいで冷房が効いた室内と同じ環境でやりましたが短くなりました。
これだけで見ると冷却シートの効果よりアップデートで発熱のしやすさが落ち着いていない印象。
またざっくりとした印象ですが許容範囲を超える発熱をした場合は逆に冷却シートが熱を持った状態で背面に張り付いている状態なので放熱が鈍くなっている印象も受けました。
一方で寝る前とかKindleを読んでいる時は装着後の方が持っていて発熱が緩和されている印象。この時期だとKindleでも発熱しているなという感じでしたがそこまでにはならない印象。
まだ短期間しか使った上での印象ですが35度を超えるようなクソ暑い環境ではあまり意味がない。少なくとも冷却シートの許容範囲を超えると効果なしですが許容範囲だと少し発熱を抑制。
ちなみに極薄設計のためケースと一緒に使えるとなっていますが純正ケースだと相性悪いです。ちょっとゆとりがあるケースじゃないと一緒に使えないかなという印象。
ざっくり言えばほとんど使っていないのに外気温だけで発熱している場合には効果ありという感じでゲームなど負荷をかけた場合などはあまり効果が期待できないかなという印象です。
まとめ
今回はXperia 1Ⅳの最新のアップデートと発熱対策について簡単にまとめてみました。本体の発熱がひどいとカメラの強制終了などにも繋がりますが何より内部が故障する原因に。
スマホは精密機械なので人間にとって過酷な環境では人間も動きたくないようにスマホを使うべきではありません。ただXperia 1Ⅳの発熱対策はあまりすぎでソフトに頼りすぎな感じ。