スペックの進化は最低限だからこそかSamsungはGalaxy S24シリーズの正式発表の際にGalaxy AIを大々的にアピールしています。ただ一方でGalaxy AIはGoogle Pixel 8シリーズのようにオフライン処理がメインではなくオンライン処理がメインの流れ。
今回SamMobileによると中国版Galaxy S24シリーズは他の市場と異なり特別なAIを利用していると報告しているのでまとめたいと思います。
中国特有の事情。
SamsungはGalaxy AIを搭載したことで「囲って検索」や新たな写真の編集機能である「ジェネレーティブエディット」に対応しましたが、蓋を開けてみるとGoogle CloudにGemini Proを利用していることが判明しています。
ただ一方で中国市場においてGoogleのサービスは禁止とされており、大陸版をみると分かりやすいですがGoogle関連のサービスは標準搭載されていません。そして今回の情報によるとSamsungは中国のBaiduのErnie AIを利用していることが判明しました。
ベースのAIが異なるとはいえ提供している機能は一緒だとしている一方で処理速度や処理性能に差があるのかまでは現時点で明らかになっていません。何より中国の特殊な事情から影響を受けたと思います。
中国市場におけるシェアは少ない。
一時期は中国で製造工場を構えるなど中国市場に積極的だったSamsungですが、すでに中国における製造工場は全て閉鎖したと言われており、ここ近年はかなり苦戦していると言われています。
折畳式機種部門で見ればシェアは2桁獲得しているみたいですが、全体で見れば1%以内と言われておりAppleに加えHuaweiやvivoにOppoなど中華メーカーにかなり押されているという感じです。
ただこの状況の中でもSamsungはGalaxy S24シリーズを導入しており、AI機能を丸ごとカットするのではなくBaiduと提携することで代わりのAIを用意するなど、それなりのコストをかけていることになります。
韓国やインドでは非常に好調みたいですが中国ではどの程度売れるのか気になるところです。