日本での認知度はまだまだ低くそこまで売れている印象は受けないGoogle Pixel。ただGoogleとしては地域限定販売のPixel 5a 5Gを日本でも発売するなど日本市場は優先市場である可能性が高い。個人的にももっとその良さが広まって欲しい。
ただPixelの良さはハードではなくソフトの方で実際に使ってみないと分かりにくい。なので価格の高さが目立ってイマイチと評価されやすい。けど秋に正式発表予定のPixel 6 Proはスペックでもゴリ押し。
今回はPixel 6 Proのフルスペックを海外サイトであるXDAが伝えているのでまとめたいと思います。
①Google Tensorの詳細。
既製品ではGoogleが求めることを実現することが難しくなったことからも4年前から開発していたとされる独自SoC。そのパフォーンマンスはまだ明らかにされていません。ただ2021年のハイエンド向けのSoCと比較するとちょっと異質な構成をしていることが明らかに。
Snapdragon888 | Google Tensor | |||
クロック数 | コア数 | クロック数 | コア数 | |
メインコア | 2.84GHz | 1 | 2.8GHz | 2 |
ミドルコア | 2.42GHz | 3 | 2.55GHz | 2 |
高効率コア | 1.8GHz | 4 | 1.8GHz | 4 |
GPU | Adreno 660 | Mali-G78 |
パフォーマンスにどのような差が出るのか現時点で不明。ただGoogle Tensorはメインコアが2つとSnapdragon888やExynos2100と比較しても異質。またGPUがMali-G78を搭載しているためGalaxy S21シリーズが搭載しているExynos2100と同じ。
事前情報でもExynos2100とExynos2200の中間くらいのパフォーマンスになると予測されていましたが、GPUだけで見ればExynos2100と同等。つまりGoogle Tensorはハイエンド向けSoCに遜色ないパフォーマンスを実現する可能性。
少なくともゲームにおいては他のハイエンドモデルと同様に快適だと思われます。
②底上げされた基礎スペック。
また今回の情報では基礎スペックにも言及しておりPixel 5と比較した上でまとめてみたいと思います。あくまでもミドルレンジとハイエンドの違いがあるので参考程度に。
①通信関連。
まだ不明な部分も多いですがしっかりと底上げされています。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
OS | Android11 | Android12 |
サポート期間 | 3年 | 5年 |
SoC | Snapdragon765G | Google Tensor |
5G(ミリ波) | ○(アメリカ) | ○(アメリカのみ?) |
UWB | × | ○ |
Wi-Fi | Wi-Fi 5? | Wi-Fi 6E |
Pixel 5 5Gの時日本でも対応しそうな感じが公式ホームページの訂正から確認できたので可能性としてPixel 6 Proは対応するかもしれません。またAndroid12に関して本配信の開始は10月4日とされています。
一方でPixel 6 Proの発売が10月26日とされているので、Pixel 5の方がAndroid12が先に使えるようになると思います。
②容量構成。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
RAM | 8GB | 12GB |
ROM | 128GB | 128GB |
SDカードスロット | 非対応 |
現時点で確定的な情報はありませんが、Pixel 6 Proはストレージオプションがあるとの情報も。地域限定かもしれませんが最大512GBとの情報もあります。
またPixel 5では廃止されたActive Edgeですが、Pixel 6 Proでも非対応。ただ背面をタップすることでGoogle Assistantを起動させることがになるかもしれません。
③指紋認証の進化。
生体認証関連も合わせて確認。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
指紋認証 | ○(背面) | ○(画面内) |
顔認証 | × | ? |
防水/防塵 | IP68 | |
バッテリー | 4000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 18W(15W?) | ○(33W) |
ワイヤレス充電 | ○ | ○(23W) |
大きなポイントの一つとして画面内指紋センサーに対応すること。ただ光学式なのか超音波式なのか不明。この違いだけでもユーザビリティに直結します。またPixel 6 ProはEdgeスタイルを採用しているので特にガラスフィルムは相性を考慮する必要性あり。
充電速度も速くなるとの予測。バッテリー容量も大型化。ただ電池持ちがいいとは限りません。これは情報を待つしかない。
またステレオスピーカーを搭載するとされていますが、Pixel 5のようにディスプレイ下じゃない可能性。となると音質はPixel 6 Proの方が優れている可能性。
③ついに120Hz表示へ。
スペックが平凡なためそんな感じがしませんが、Pixel 5のディスプレイは歴代Pixelの中でもトップクラスの評価。ここを踏襲できれば最高クラスのディスプレイになります。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
ディスプレイ | OLED | |
ディスプレイサイズ | 6.0インチ | 6.7インチ |
表示解像度 | 2340×1080(FHD+) | 3120×1440(WQHD+) |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
コントラストやアスペクト比などの詳細は不明。ただPixel 4 XL以来となるWQHD+が復活。そしてPixel初となる120Hz表示に対応。ちなみにWQHD+と120Hz表示の両立は可能としています。Galaxy S20の時のようにリフレッシュレートによって表示解像度が制限されることはないみたい。
ただS21 Ultraなどが搭載している可変式に対応しているかは不明。一方でAlways on Displayや低電力モードなどディスプレイに制限がかかる場合。そのリフレッシュレートは10Hz~30Hz程度まで制限される可能性があるとしています。
④刷新されるカメラ。
そしてPixelの特徴といえば何よりカメラだと思います。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |||
画素数 | センサー | 画素数 | センサー | |
メイン | 12MP | IMX363 | 50MP | GN1 |
超広角 | 16MP | IMX481 | 12MP | IMX386 |
望遠 | × | 48MP | IMX586 | |
インカメラ | 8MP | ? | 12MP | IMX663 |
約4年ぶりとなるメインカメラセンサーの刷新。センサーサイズが大幅に大型化されるので、単純に考えればポートレートモードやナイトモードの改善。またポートレートモードを使わずとも光学式ボケの期待。また画素数が高くなるので8K撮影に対応する可能性も。
Pixelの強みであるポートレートと夜間撮影は大幅に強化されそうです。逆に不安もありカメラセンサーの大型化でポートレートモード撮影時における最短撮影距離が長くなる可能性。また高画素化含め処理しなければいけないデータ量が増えるため、シャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグの発生。
状況によっては手軽さが消えるかも。インカメラはIMX663を搭載。直近の機種で見ればZenfone8のインカメラに。そしてXperia 1Ⅲが望遠レンズに搭載するなど、Pixel 6 Proのカメラセンサーの中では比較的新しめのセンサーです。
センサーの刷新。Googleによるカメラソフトのチューニング。そしてGoogle Tensorとの連携で完成度次第では今季トップクラスのカメラになる可能性も。
⑤かなりの大型化。
Pixel 5はそのサイズ感が人気でしたが、Pixel 6 Proは世界市場におけるニーズに合わせたのか大型化します。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
本体サイズ | 144.7×70.4×8mm | 163.9×75.8×8.9mm |
重さ | 151g | ? |
カラバリ | 2色 | 3色 |
バックパネル | 金属+バイオ樹脂 | ガラス? |
サイドフレーム | アルミ? |
Pixel 5はソータセージとブラックと地味なカラバリでしたがPixel 6 Proは明るめの色合いが復活。重さに関しては現時点で不明ですが200gオーバーは覚悟しておく必要性があります。
⑥価格は不明。
そして価格に関しては不明。また発売時期などをリーク情報を基に確認。
Pixel 5 | Pixel 6 Pro | |
正式発表日 | 10月1日 | 10月19日 |
発売日 | 10月15日 | 10月26日 |
価格 | $699(7万4800円) | $999(約12万円)? |
事前情報通りであれば昨年より2週間以上発表が遅い。これはAndroid12の本配信が10月4日と例年より約1ヶ月遅れであることも影響しているのかもしれません。ただ半導体不足の影響は考えにくく、GoogleもGoogle Tensorは十分な量を確保できているとしています。
国内ではSoftBankがGoogle Pixel 6シリーズを取り扱うことをすでに正式発表。Pixel 6 Proに関してはキャリア独占販売にPixel 6はauあたりも扱う可能性があり、docomoは今回も期待できないのかもしれません。
今回リークした情報がどの程度当たっているのか正式発表が楽しみです。