Samsung初Under Display Camera。Galaxy Z Fold 3でその実力を試してみた

Samsungとして初となるUnder Display Cameraを搭載した機種がGalaxy Z Fold 3。今思うとGalaxy S10シリーズあたりから搭載されるとの噂があったので、噂から実装されるまで3年近くかかったことに。今回はUnder Display Cameraの実力を確認したいと思います。

①表示の確認。

Under Display Cameraを搭載することのメリットの一つはノッチを廃止することができる。つまりフルスクリーンデザインの実現。フルスクリーンデザインを採用したところでUnder Display Camera部分が微妙だったらとも思うかもしれません。

今回は少年ジャンプ+で「推しの子」を表示してみました。まずUnder Display Camera部分が白い場合。ノッチがある時と比べれば目立ちませんが、それでも存在していることをはっきり確認することができます。

近くから撮影してみるとこんな感じ。やはり画素が荒くドットが目立っていることを確認することができます。

次にUnder Display Camera部分が黒の場合。先ほどの白と同様に目立ちます。

同じく近くから撮影してみました、個人的には白より黒の方がよりその存在をしっかりと確認できる感じ。ディスプレイがついていない時も同じ感じです。

そして最後に色が単色ではない場合。背景などがしっかりと書き込まれている場合です。このパターンだと先ほどの白や黒の場合と異なりかなり目立ちにくいです。

近接して撮影してみるとこんな感じです。Under Display Cameraの一部が台詞のコマの部分に被っているため、その部分は白なのでちょっと目立ちますが、それ以外は比較的目立ちにくいです。

そもそもZ Fold 3はそのメインディスプレイのアスペクト比がちょっと特殊なため、YouTubeなど全画面表示したとしてもZ Fold 3の全てディスプレイを使って表示される感じではありません。今回のようにUnder Display Cameraの恩恵を受けることができるのは、Kindleなど一部アプリに限定されている印象を受けます。

②インカメラとしての実力。

Under Display Cameraなのでカメラがメインの役割。インカメラを起動させると上記の画像のように存在感をバリバリアピールしてきます。そして肝心のインカメラとしてどれだけの実力があるのか。

ちょっと画角が異なって申し訳ないですが、今回はGalaxy Buds Proを撮影してみました。まず①枚目の写真はファインダーモードを使いリアカメラで撮影したもの。ディスプレイのタップでフォーカスなども合わせていませんが、Samsungのロゴにしっかりとピントが合っていることを確認。

またポートレートモードなどを使っているわけではありませんが、いい感じのボケ感も出ています。

次にサブディスプレイ側の10MPのインカメラで撮影してみました。かなりタップしてフォーカスを合わせたつもりでしたが全然ピントが合ってない。また当たり前ですがリアカメラと比較すると画質はかなり落ちます。

そして最後にUnder Display Camera/メインディスプレイの4MPのインカメラで撮影してみました。先ほどのサブディスプレイと比較しても画質はさらに落ちておりフォーカスも全然合わない。また色味はおかしいことを確認することが出来ます。

また撮影方法としても大きく差があります。サブディスプレイ側はナイトモードやポートレートモードにポートレート動画など画角こと切り替えることが出来ませんが、リアカメラと遜色ない撮影モードに対応しているのに対してメインディスプレイは写真と動画の撮影。あとはアスペクト比の変更くらいしか出来ません。

Samsungは画質を担保するために画素数を抑えて一つあたりのピクセルを大きくしていますが画質はまだまだの印象。少なくともセルフィーで撮影するなら、サブディスプレイ側がおすすめ。ちょっと撮影するのは大変ですがファインダーモードでリアカメラで撮影するのもあり。Under Display Cameraはインカメラとしては正直微妙に感じます。

③これからに期待。

フレックスモードの使用でビデオ通話などを楽しむことが出来ますが、その画質は微妙。また一部情報で来年登場するGalaxy S22シリーズではUnder Display Cameraが搭載されないと予測されていますが正直納得。

Samsungが求める品質にはまだまだ及んでいない印象を受けます。これでフラッグシップモデルであるS22 Ultraのセルフィーの画質がこんな感じだったら結構批判的な評価が増えると思います。

まだまだ原価コストも高く生産効率も高い。写真の品質も微妙。なのでGalaxy Z Fold 3に実験的に搭載したと思います。使い勝手はイマイチでもようやく搭載されたことに意味があると思います。Samsungのことなので今後数年かけてしっかりと進化すると思います。

先日にはGalaxy Z Fold 3の開封レビュー。そしておすすめのアクセサリーをまとめたので良ければ合わせてチェックしてみて下さい。海外サイトが公開しているように電池持ちもネックかもしれませんね。。

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文章で伝えられない魅力を

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