2022年正式発表?Xperiaの折りたたみ式機種が発売しないと思う3つの理由

2021年はコロナの影響もありMWCは6月下旬に開催。SonyはいつもMWCのタイミングで新製品を発表。ただ2020年はMWCがパンデミックの影響でキャンセル。そして2021年はおそらくタイミングが合わず独自イベントを開催。

MWC2022は従来通り2月下旬に開催予定ですがSonyがこのタイミングで新製品を発表するか不明。ただMWCにしろ独自イベントにしろ2022年も何かしらの新製品を発表することは間違いないと思います。

今回は海外サイトにおいて2022年にSonyが折りたたみ式機種を発表する可能性があるとしているので簡単にまとめたいと思います。

折りたたみ式を発表する可能性は低い

今回の情報によると日本のOEMが2022年に折りたたみ式機種を発表する可能性があるとしています。少なくとも現時点での情報で考えれば発表する可能性があるのはSonyにSHARPに富士通あたり。

正直個人的には一番この中で発表する可能性があるとすればSHARPだと思っておりSonyの可能性は低い。すでにSonyが申請している特許から巻き取り型や折りたたみ式機種を開発していてもおかしくない。

ただSonyは映像美の方の開発を強化しており、例えばAQUOS R6の2000nitsのようにディスプレイの技術力をアピールする方に進化していないように感じます。

なので個人的にはSonyが折りたたみ式を発表する可能性は低いと思います。その上でSonyの求めるXperiaの方向性と折りたたみ式機種は相性が悪いように感じます。

ディスプレイの目指す方向。

相性が悪いと思う理由の一つ目としてディスプレイ。折りたたみ式機種自体は非常に面白いと思っており個人的には今年2台購入しているくらい好きです。やはり大型ディスプレイを搭載した機種をポケットに入れて持ち運べるのは非常に魅力的。

自分はGalaxy Z Foldシリーズくらいしかしっかり使ったことがないので判断基準がZ FoldになりますがZ Fold 3では改良されたUTGを搭載。

初代と比較すればディスプレイを触った時の手触りもガラスに近い。初代は明らかに柔らかく操作がしやすいという感じではありませんでしたが最新機種ではそこまで違和感がない。

ただ一方でディスプレイの折り目に関しては前モデルよりも悪化というか派手になったという印象です。

またディスプレイ輝度の改善など見やすいディスプレイを搭載していることに違いはありませんがディスプレイ自体が高精細かと言われればそんなことない。

Z Fold 3のディスプレイに慣れた後にiPhone 13 Pro MaxやXperia 1Ⅲのディスプレイを見た時にかなりの違いを感じます。

お世辞にもZ Fold 3のディスプレイが高精細とは言えません。Galaxy S21 Ultraのディスプレイはかなり高精細に感じるためフレキシブルディスプレイの現時点での限界。

一方でSonyはXperiaにおいて高精細を強化しています。その時にこのディスプレイは明らかに弊害になる。

結局フレキシブルディスプレイをまともに生産できるのはSamsungとなってくるので仮にSonyが折りたたみ式機種を作るとしてもディスプレイ自体はSamsungに頼るしかない状況。

チューニングだけでは限界がありディスプレイ自体の品質も重要でそうなるとSamsungの技術力次第。また折り目など改善されているものの解消はできておらず折り目やシワも弊害になると思います。

そもそもフレキシブルディスプレイで4Kに対応する技術が今Samsungにあるのか不明なところですがディスプレイが特徴の一つであるXperiaにとって折りたたみ式機種は相性が悪いように感じます。

カメラとの相性。

次に2つ目としてカメラです。Xperia 1Ⅲで見るとカメラセンサー自体は決して大きいわけじゃない。ただ可変式望遠レンズ。ペリスコープの搭載など世代を重ねるごとにカメラ部分はどんどん大きくなっています。

折りたたみ式機種は本体の厚みにかなりシビア。開いた状態である程度の厚みがあると閉じた時の厚みがやばい。

今年発表されると予測されていたPixel Foldで見てもメインカメラセンサーやインカメラはPixel 5と同じでPixel 6シリーズで刷新されたGN1を搭載していないとされています。

その理由としては本体の厚みの影響。大型センサーを搭載すると内部スペースが圧迫。

もしくはカメラバンプを設けるしかありませんが折りたたみ式機種は他の機種のようにカメラバンプを設けるのがデザインのバランスとの兼ね合いなのか難しいとされています。

Galaxy Z Fold 3に関してもS21 Ultraと同じカメラ構成にして欲しいと思いつつも実際には少し前のハイエンドが採用していたカメラセンサーを搭載しており1億画素や100倍ズームに非対応。

おそらくですが内部スペースの制約から搭載できないとされています。来年登場するZ Fold 4に関してもS22と同じカメラ構成になると予測されていますがS22 Ultraのようにペリスコープは搭載しない。

折りたたみ式機種にガチのカメラスペックが必要なのかという疑問もありますが本体価格が高い以上変にカメラスペックが中途半端だとかなり残念な印象に。とはいえ搭載したくても本体の構造から搭載できない。

まだセンサーサイズが小さいXperiaならいけるかもしれませんがペリスコープはおそらく難しい。もちろん来年登場するXperia 1Ⅳではペリスコープや可変式望遠レンズが搭載されていない可能性もあります。

ただ目立った不具合報告などもきかないことからも可変式望遠レンズがさらに強化される可能性も。Sonyの拘りを持ったカメラが折りたたみ式機種に搭載できないとなってくる可能性が高いように感じます。

スピーカーとは相性がいい?

ただ折りたたみ式は本体サイズ自体は大きくなるためメリットもありそれがスピーカーです。

Xperia 5Ⅲは内部スペースの問題なのかXperia 1Ⅲと同じスピーカーを搭載できていませんが仮に折りたたみ式機種であればスピーカーのためのスペースは十分に確保できる可能性があります。

実際にZ Fold 3のスピーカーも音質や音量に迫力がありXperiaでちょっとイマイチに感じる部分でもある音量の改善に期待できます。少なくともここまでみてくるとSonyが拘りを持っている音楽以外は折りたたみ式機種と相性が悪いように感じます。

競争力のない価格設定。

そして3つ目としてコストの問題です。Googleが今年Pixel Foldの発表を見送った理由の一つとしてコスト。本体価格がやはり高めになり魅力的な価格設定をすることが難しく競争力がないと判断して見送りに。

会社全体で見ればGoogleもSonyも大企業ですがモバイル部門で見れば両方とも弱小企業です。直近で見ればGoogleよりsonyの方が出荷台数が少ない印象。こう考えるとGoogleが直面したコストの問題はSonyにとっても共通の問題になると思います。

やはり生産台数は限定され規模の経済も限定的。

GoogleはPixel 6シリーズでGoogle TensorをはじめSamsungと密接な関係を結ぶことでコストカット。その結果Pixel 6シリーズはスペックを考えると安いという印象。とはいえ折りたたみ式機種になると厳しい。

そもそもディスプレイやヒンジなどはノウハウが溜まっておらず生産数も限定的なのでコストが高い。なのでコストカットするにも限界があります。ちなみにSamsungはGalaxy Zシリーズで値下げできた理由。

その一つは採用するバッテリーの見直しだとされています。年間3億台近く出荷するSamsungですが採用しているバッテリーのサプライヤーの見直しに加え大量注文で規模の経済によるコストカット。

また2020年から2021年はスマホの出荷台数減少でサプライヤーの売り上げも減少。ただサプライヤーとしても売上が欲しいから単価を下げたとされておりGalaxy S21シリーズの値下げに繋がったとされています。

最も折りたたみ式機種を積極的に開発しているSamsungですらまだ20万円近くの価格設定になっている。

ある意味コロナでコストを抑えやすいタイミングでもこの程度の価格設定になることを考えるとSonyやGoogleにとってはそれ以上の価格。下手をしたら30万円近くになってしまい競争力がない。

自分はブランド志向が強いので金額がいくらでも好きなメーカーの機種を購入しますが多くの人はより完成度が高く安いとなればそちらを購入すると思います。競争力のない価格設定となると折りたたみ式機種は厳しい。

何よりSonyの拘りを強く反映させることが前提であれば折りたたみ式機種よりタブレットの方が相性がいい。タブレットであればディスプレイの問題も解決しやすい。

個人的にはタブレットの復活に期待していますがXperia PRO-IのようにXperia PROシリーズから映像特化型やオーディオ特化型が出ても面白い。製品としては面白い折りたたみ式機種ですがSonyの強みを活かすと考えた時に折りたたみ式機種に拘る必要がない。

何より折りたたみ式機種を出すならまずはバリバリに拘ったタブレットを復活して欲しいように感じます。

まとめ。

今回は日本メーカーが2022年に折りたたみ式機種を発表する可能性があるという情報に基づいてSonyに期待しつつもSonyが出さないと思う理由についてまとめてみました。

今のXperiaが回復傾向にあるのはSonyの拘りが強く反映された結果でありトレンドにのっているからじゃない。なので折りたたみ式機種を発表したとしても正直売れないだけで終わってしまうような感じもします。

最新情報をチェックしよう!
 data-src=文章で伝えられない魅力を" width="1280" height="720" >

文章で伝えられない魅力を

機種のスピーカーの音質や動画性能など文章だとなかなか伝えにくいことがあります。この伝えにくい部分をYouTubeでぜひご確認ください。

CTR IMG