情報のリーク防止を徹底としているsonyですが動画撮影時点では毎度お馴染みのデザインすらリークしていない。ただ一方で早ければ2月下旬に開催されるMWC2022でXperia 1Ⅳなど新型Xperiaが発表になる可能性。
今回現時点でのリーク情報を元にXperia 1Ⅳはが不安に感じてしまう理由についてまとめたいと思います。
発熱と電池持ち。
Snapdragon888は発熱がひどいと評判が悪いですが確かにベンチマークなどで負荷をかけると簡単に発熱。ただゲームをやらない自分からすれば搭載機種を実際に使っていても発熱するシーンはほぼありません。
とはいえ気になる人が多いのがSnapdragon 8 Gen1。現時点でXiaomi 12シリーズなど一部搭載機種が発売されており少しずつサンプルが増えていいます。
その中で海外のYouTuberが公開したXiaomi3機種によるベンチマークテストにおける発熱テストが興味深い。
搭載SoC | |
POCO F3 | Snapdragon870 |
Mi 11 Ultra | Snapdragon888 |
Xiaomi 12 Ultra | Snapdragon 8 Gen 1 |
単純に考えればスコアが最も高いのがSnapdragon 8 Gen 1で発熱が最もしにくいのがSnapdragon870。この動画ではベンチマークを4回連続計測。テスト結果を確認すると最も温度が上がりやすいのがSnapdragon888 計測2回目終了時にはMAXの45度。
逆に温度が上がりにくいのがSnapdragon870。そして4回目終了で意外だったのが最低温度がSnapdragon888。Snapdragon870とSnapdragon 8 Gen 1が45度でSnapdragon888のみ44度。
あくまでもベンチマークで負荷をかけるというテストでは長時間負荷をかけた場合どのSoCも変わらない。
Xiaomi 12 Proはゲームをプレイする場合動作に合わせてAIがSoCの処理性能を制御して発熱自体を抑えます。ただこの機能も全てのゲームアプリで動作するのか不明。
単純にゲームを長時間やって今回のようにストレステストを行った場合同じ結果になるか不明。一つ言えるのは同じ条件で負荷をかければSnapdragon888とSnapdragon 8 Gen 1では発熱に大きな差がない。
Xiaomi 12 Proは発熱対策はもちろん放熱対策もかなり強化されているため本体が冷えるのも早いとされています。また他のゲーミングテストにおいて同じSnapdragon 8 Gen 1搭載機種でもパフォーマンスの安定性に違い。
Snapdragon888の時以上にメーカーの発熱/放熱対策で大きくユーザーの評価が変わる流れになりそうです。正直Sonyがそこまで上手く発熱/放熱対策をできると思わないので期待が出来ない状況にあります。
またSnapdragon 8 Gen 1の燃費もそこまで良くないとされておりXperia 1Ⅲと同様に電池持ちも発熱も不安。実際にSonyがどのように最適化してくるか不明ですがあまり期待できない状況にあります。
カメラの大型化。
そして次にカメラですが情報源の信憑性はかなり微妙なので今回の情報を鵜呑みにしないことをおすすめします。事前情報においてXperia 1Ⅳのカメラセンサーは48MP+48MP+48MP+48MPになるとの予測。
ただメインカメラセンサーはクロップして50MPになるとの予測もあります。正直この時点で不安しかない。そして今回の情報によるとXperia 1Ⅳのセンサーサイズに言及しておりメインカメラセンサーが1/1.28インチになるとの予測。
センサーサイズ | |
48MP | 1/1.28 |
48MP | 1/2 |
48MP | 1/2 |
48MP | 1/2 |
現行のXperia 1Ⅲが1/1.7インチ。ちなみにXperia PRO-Iが60%の使用で1/1.3インチ程度と言われています。
Xperia 1Ⅳのセンサーサイズが今回の情報通りでセンサーをフル開放すればの話になりますがそうなるとXperia PRO-Iと同等のカメラセンサーになります。写真においてはアドバンテージがある可能性もあります。
またポートレート撮影に対応していないXperiaですがこれだけセンサーサイズが大きければボケ感ある撮影が可能。ただメリットよりデメリットの方が多くなる可能性もありまずセンサーサイズが大型化することで最短撮影距離が長い。
少なくともXperia 1Ⅲのように寄れない可能性大。またXperia PRO-Iよりセンサーサイズが大きいけど高画素。
Xperia Pro-Iの場合感光性は1.0型センサーをフル活用しているためXperia 1Ⅳの方が感光性が弱く高画素のため12MPにクロップしていない限り同じシーンを撮影するにも暗くなりがちの可能性。
またXperia PRO-IではF値を変更することができますがXperia 1Ⅳでは変更できない可能性が高い。ボケ感がある撮影ができることで写真に臨場感が出ますが料理など被写体によってはデメリットにもなります。
また以前の記事で触れさせて頂きましたがXperia PRO-IのデメリットがそのままXperia 1Ⅳで出る可能性。Sonyは高速オートフォーカスや秒20コマのバースト撮影に対応するためXperia PRO-Iでも12MPに制限。
どうしても画素数が高くなると一枚あたりの写真を処理するのに時間がかかってしまう。現にセンサーサイズが大きく高画素のカメラセンサーを搭載した機種は画像処理に時間がかかる印象。
さらにシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグも発生しやすくなります。
また手持ちの個体がバグっているのか不明ですがバースト撮影する際にシャッターボタンを押してから撮影が開始するまでにタイムラグが1秒近く発生するためシャッターチャンスを逃すことがあります。
Xperia 1Ⅲなどのカメラの良さをXperia PRO-Iでは1.0型センサーを掛け合わせることで進化させようとしています。ただ大型センサーのデメリットも出ているため中途半端になった印象。
今回の情報通りであればXperia 1ⅣはXperia PRO-Iよりさらに中途半端な印象で持ち味を発揮できないのではないかとかなり不安になります。
本体価格。
そして3つ目としては本体価格です。仮に今回の情報通り4眼構成にメインカメラセンサーの大型化。現行モデルが搭載しているIMX557と比較すれば原価コストも高くなると思います。
また一部情報によればディスプレイは可変式の120Hz表示に対応。ちなみにXperia 1で世界初の4K/有機ELを採用。ただXperia 1IIでは同じディスプレイを採用してコストカットしておりXperia 1Ⅲでようやく変更しています。
原価コストが高いディスプレイをSonyは少しでもコストカットしようとしていますがこれがLTPO対応となれば原価コストがさらに高くなる可能性。
カメラセンサーとディスプレイだけでもコスト増という流れなのに搭載が予測されているSnapdragon 8 Gen 1のコストは現時点で最も高いSoCとされているくらい高い。
元がどの程度の原価だったが不明ですが評判がいいDimensity9000は前モデル対比でコストが2倍にアップ。それでもSnapdragon 8 Gen 1はDimensity9000より高い。
またサプライヤーであるSamsungが詳細は不明ですが重大な問題を抱えておりQualcommの要求を十分に満たす生産ができないことからもTSMCが大量生産をしているとの話もあります。
事前情報では一部在庫をTSMCが生産する可能性があるとの話。ただ直近の話だとTSMCがメインになって生産しているとされておりさらにコストが増している可能性があります。
まだコストカットする余地があるのか不明ですがXperia 1Ⅲと同じ価格設定にするのは厳しいかもしれません。
またSoftBankが顕著ですがトクするサポート+への加入前提での価格設定で一括価格が非常に高い。Xperia 1Ⅲで見ても最も安いdocomo版が約15万円だったのに対してSoftBank版は約19万円。
またdocomoのいつでもカエドキプログラム開始以降プログラムに合わせてか一括価格が高くなる傾向に。
多くのユーザーは分割で購入すると思うので影響は少ないと思いますが一括で購入しているユーザーからすればそもそものXperia 1Ⅳでの高価格化。
そしてキャリアのプログラム前提での価格設定によってキャリアモデルは高くて手が出しにくい状況になるかもしれません。個人的にはXperiaならいくらでも購入します。
ただより高くなるとXperiaだけが叩かれる傾向にあるのでそこはできれば回避して欲しいようにも感じます。
Sonyに余力があるならiPhoneやPixelのようにストレージオプションを用意してベースモデルで安く見せた方がユーザーの印象もまた変わってくるのかもしれません。何より15万円以上になる可能性があるので覚悟が必要です。
まとめ。
今回はあくまでも現時点でのリーク情報を元にXperia 1Ⅳの不安な部分についてまとめてみました。個人的にはXperia PRO-Iのタイムラグで残念な気持ちになっているのでセンサーの大型化に高画素化は不安。
今のXperia 1Ⅲの気軽さが好きなのでここは維持して欲しいです。