Samsungに抜かされた。Googleは意図的にPixelのアップデート期間を制限?

先日にSamsungがGalaxy S22シリーズとGalaxy Tab S8シリーズを正式発表。個人的に物欲が刺激されたのはGalaxy Tab S8 Ultraでしたが一方で衝撃的だったのがアップデートサポート期間の拡張。

今回はPixelのアップデートとGalaxyのアップデートと合わせてAndroid 12 Lについて簡単にまとめたいと思います。

意図的に制限している可能性。

Pixel 6シリーズが正式発表されるまでAndroidで最長のアップデートサポート期間を提供していたのがSamsung。一部対象外機種もありますが2019年以降に発売された機種であればメジャーアップデートが3回。

そしてセキュリティパッチが4年となっておりPixelのアップデートサポート期間より1年長いことに。ただPixel 6シリーズはTitan M2チップを搭載したことが大きいのかセキュリティアップデートが5年に延長。

そのためGalaxy S22シリーズが正式発表されるまで最長のサポートでしたがGalaxxy S22シリーズの発表で追いつかれました。Samsungは一部機種を対象にメジャーアップデートを4回。そしてセキュリティパッチを5年提供することを発表。

セキュリティパッチに関してはPixelとGalaxyは同じく5年。ただメジャーアップデートはGalaxyの方が1回多い。ちなみにこの対象機種はGalaxy S22シリーズにGalaxy S21 FEを含むGalaxy S21シリーズ。

さらにGalaxy Z Fold 3とGalaxy Z Flip 3。最後に発表されたばかりのGalaxy Tab S8シリーズが対象。この感じだとSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1。

そしてExynos2100かExynos2200を搭載した機種が対応している感じで今後登場するZ Fold 4なども同様に対応する可能性が高いと思われます。

少なくともGoogleはPixel 7シリーズが登場するまではアップデートサポート期間を変更するとは考えにくくそもそも廉価モデルであるPixel 6aのサポート期間が現時点でどうなるのか不明。

従来と同じく3回の3年のままなのか。それともPixel 6と同じになるのか。アップデートの迅速な配信。そしてアップデートのサポート期間の長さがPixelの特徴の一つでしたが今回Samsungに完全に差をつけられた感じに。

また今回の状況を見て海外サイトは一つ推測していることがあります。それはGoogleが意図的にサポート期間を制御している可能性。少なくともPixel 6シリーズはGoogleが好きに制御できる自社製のGoogle Tensorを搭載。

一方でGalaxyは完全に制御できないSnapdragonを搭載しておりGoogleの方がアップデートサポート期間をある程度自由に制御できる中短いのはおかしいとしています。

ちなみにそれぞれのポリシーを確認するとSamsungは最大4年間のメジャーアップデートと5年間のセキュリティ。一方でGoogleの場合は少なくとも3年間のメジャーアップデートと5年間のセキュリティアップデート

Googleは少なくともと最短期間を保証してくれていますが逆にこれ以上の期間をサポートすることはないみたいです。

SoCやOSの仕様を把握していないためGoogle Tensor自体最大でどの程度のアップデートサポート期間に対応できるのか不明ですがSamsungに抜かされた以上Googleもしっかりと伸ばす必要性があります。

アップデートの保証は期間を伸ばせば伸ばすほど対象機種も増えていくため膨大なコストがかかると思います。現にXperiaはメジャーアップデートの際のバグや不具合のチェックをコストカットのために外部委託。

その結果がAndroid10の時のやばいバグ祭りだったとされておりメーカーとしてはサポート期間は悩みの種の一つ。ただGoogleはアップデートサポート期間に力を入れてきたからこそ今後も力を入れる必要性があります。

Android12LとSamsung。

そしてGoogleが気合いを入れて開発しているのがAndroid12Lで今回の情報によるとβ3の配信を開始したことが判明。今回のβ版が最後のβ版とされており次に配信されるタイミングがいよいよ本配信という流れになります。

今回の情報では開発進捗が順調なのか定かではありませんが当初の予測では3月に本配信が開始するとの予測。なので最後のβ版がこのタイミングで配信されているので順調と思いたいところ。

またAndroid12Lの本配信に合わせて期待したいのが自分の記事で散々言っているPixel NotePadの存在です。Android12Lの本配信に合わせて一部市場限定でPixel NotePadが正式発表されたら激アツ展開です。

一方でAndroid12Lのβ版の対象機種となっているのはPixel 3aからPixel 6シリーズまでの歴代Pixel。そしてLenovoのタブレットという感じで今まで密接にOSなどを開発してきたSamsungの機種が含まれていない。

Android12Lが発表した時にGalaxy Z Fold 3に対応することは明らかにしていたみたいですが今回Samsungの広報担当の話によるとAndroid 12LをSamsung製品にコミットしていることは確認している。

ただ実際に配信されるタイムラインに関しては提供できないとしています。

少なくともSamsungはGalaxy Z Fold 3やGalaxy Z Flip 3など折りたたみ式機種をはじめ今後タブレットにも対応させるように開発に着手している可能性が高い。ただ対象機種がどの程度なのかは不明。

Android12をサポートする予定のタブレットや折りたたみ式機種なら対応できる状況にするのか。それとも2021年モデル以降など最新機種を中心に対応させるのか不明。

ただ何よりSamsungが着手していることを明らかにしたことに大きな意味があるという感じです。

一方でGoogleがAndroid12Lで実装しようとしている機能はSamsungの独自UIであるOne UIにすでに組み込まれているものが多いとしておりあまり代わり映えしないのか。

また海外サイトがGalaxy Tab S8シリーズのファーストインプレッションを公開しており特にGalaxy Tab S8 Ultraにあまり高評価ではない。

14.6インチという大型ディスプレイが特徴の一つですがこの巨大なフォームファクターに対してAndroidが最適化されていないとしています。少なくともGoogleがAndroid 12Lの本配信をしていない以上SamsungはOne UIで最適化させる必要性があります。

ただ例えばアプリ同士の間隔が非常に広いとか画面分割機能が最適化されていないなどSamsung自身が今後One UIをスマホ用とは別にタブレット用や折りたたみ式機種用とより強化していくのか。

それともこの辺は今後のGoogleに任せるのか不明ですが現時点だと最適化が不完全でユーザビリティの阻害。逆にAppleはいち早くタブレット用としてiPadOSと分離させ最適化させるなど動きが早いように感じます。

OSの最適化の重要性。

以前はあれだけAndroidタブレットが乱立していた中今や選択肢がほとんどなく先日発表されたばかりのGalaxy Tab S8シリーズですらハイエンドのカテゴリーになると非常に珍しく感じる。

あまりにも乱立しすぎて過剰な価格競争が発生しまともに差別化できなくなりハード面でiPadに劣る。そしてソフトの部分においてもAppleのエコシステム含めAndroidは最適化しきれていないかったのが今の衰退の流れに繋がったのかもしれません。

ただ今のこの流れを踏まえれば先日まとめさせて頂きましたがGoogleが自らタブレットを復活させようと動くのも分からなくない。

スペックや価格に固執するのではなくソフトに固執したタブレットを開発してAndroidタブレットの復活の流れを作りたいのかもしれません。

となると今後トレンドになる可能性がある折りたたみ式機種に関してもAndroidをさらに飛躍させるためにもGoogle自らPixel NotePadを開発のも分かります。CES2022で新しくソフトウェアを発表してエコシステムの強化。

ただ連携性が良くなったとしてもスマホにしろタブレットにしろ折りたたみ式機種にしろそれぞれの完成度が高くないと例え連携して使えるようになったとしてもそこまでユーザビリティは高くならない可能性。

何よりAndroid 12Lの本配信が早ければ3月より開始する感じですが結局対象機種は開始直後は限定的。β版には参加していなくてもXiaomiなど裏で開発を進めているのか。

それともβ版の対象機種くらいしか本配信直後は対象機種がないのか不明。ただ折りたたみ式機種でもないタブレットでもないPixelにアップデートが配信されてもその恩恵を受けることはほぼない。

となるとなぜ本配信が3月なのかは謎に感じます。しつこいくらいですがどうしてもPixel NotePadがこのタイミングで登場して欲しいと期待したくなります。

今の半導体不足の現状などを考慮すればおそらく生産数も限定されるため日米あたりで先行発売して欲しい。その流れでAndroid12Lの完成度を高めつつ供給量が増えたタイミングで発売地域を拡大して欲しい。

まとめ。

今回はPixelのアップデートサポート期間とAndroid12Lについて合わせてまとめてみました。来月になれば大きな動きがもしかしたらあるのかもしれないので今から非常に楽しみです。

とはいえまだ手持ちの機種ではPixel 6シリーズくらいしかAndroid12が配信されていないので早く拡大して欲しい。

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