先日にはようやくCADを元に作成されたXperia 1Ⅳのデザインが判明してちょっとすっきり。例年と比較すると約1ヶ月遅れのリークとなっており単純に見れば例年より発表も遅い可能性があります。
ただデザインがリークしたことでそのスペックをよりイメージしやすくなったのが楽しく物欲も刺激されます。今回はリークしたデザインを元にXperia 1Ⅲとのスペックの違いを推測したいと思います。
持ちやすさに違い。
まずデザインから確認していきたいと思います。一つ目としてはサイドフレームがよりフラットに。本体サイズを見る限りXperia 1Ⅳの方が僅かに小さい。とはいってもほとんど差がないくらいです。
また記事執筆時点で筐体の材質が不明ですがおそらくバックパネルやサイドフレームも一緒。
となれば本体サイズが僅かに小型化した分本体が軽くなる可能性もありますが現行モデルの188gなのでいいところ180g前後が一つの目安になると思います。
なのでサイズ感や重さではほとんど差がない可能性がありますが持ちやすさに影響しやすそうなのがサイドフレームの形状でよりフラットになった分手にフィットしにくくなるので持ちにくくなります。
iPhone 12 Proなどは7.6mmとかなり筐体が薄いですがサイドフレームがほぼフラットのため手にフィットしにくスペックほど薄く感じず持ちやすくも感じないという印象でした。
Xperia 1Ⅳに関しても今回のレンダリング画像を確認する限りではより直線的にフラットに。そのため手にフィットしにくくなる可能性も。ただそれでも6.5インチのディスプレイを搭載した機種であることを考えると横幅はスリムで持ちやすいことに違いはありません。
本当に僅かな違いですがデザイン的にはXperia 1Ⅳの方がより尖った印象を受ける一方で持ちやすさ/片手操作のしやすさは僅かにXperia 1Ⅲの方が優れている可能性があります。
より大型のバッテリーを搭載?
次に2つ目としてはバッテリーですがより大型バッテリーを搭載している可能性がある理由としてまず本体の厚みが0.1mm増していること。Xperia 5シリーズでもこの手の手法を使っていますが筐体サイズを変えず本体の厚みを増すことでより大型のバッテリーを搭載すること。
もちろん単純に厚みが0.1mm増しただけで大型バッテリーを搭載できるとは思えないので合わせて内部基盤含めた内部スペース全体が再設計されている可能性があります。
一部情報では5000mAhのバッテリーを搭載していると予測されていますが現時点では不明。ただ現行モデルの4500mAhより大きいバッテリーを搭載していてもおかしくないように感じます。
また内部スペースの節約のためなのかSIMトレイの位置が本体下部に移動しているのも気になります。
あと記憶違いだったら申し訳ないのですがXperia 1Ⅲの直販モデルやキャリアモデルのSIMトレイは横に長いハイブリット型となっていますが中国版は表裏にそれぞれセットする表裏型の採用。
なぜ発売地域によってSIMトレイの形状が異なっていたのか不明ですが仮に表裏型を採用すればその分内部スペースをより確保できる可能性があり大型バッテリーの搭載に繋がる可能性。
情報が錯綜しているため何ともですがXperia 1Ⅳは順当であればSnapdragon 8 Gen 1を採用。
例えばGalaxy S22 Ultraの海外サイトのバッテリーテストを参考にすると前モデル対比で悪化。SoC自体の消費電力効率の改善。さらに燃費の悪さに直結する発熱対策の大幅な強化。
またスマホで最も電池を消費するディスプレイにおいてリフレッシュレートの最適化をより強化。単純にスペックで測れない部分でもありますが電池持ちが前モデルより改善していてもおかしくない条件。
なのに実際に電池持ちは悪化しています。こう考えるとXperia 1Ⅳに関してもスペックの進化だけでは前モデル対比で電池持ちの改善には期待できず物理的にバッテリー容量を増やすしかないのかもしれません。
とはいえ120Hz表示に対応したことも影響しているとは思いますがXperia 1IIからバッテリー容量を500mAh増やすしても結果Xperia 1Ⅲは電池持ちが悪化しているので繰り返しになりますがXperia 1Ⅳも大型バッテリーを搭載したからといって電池持ちが改善するとは単純に期待することができず。
ただ個人的にはせめて電池持ちは現状維持はして欲しいように感じます。
Xperia PRO-Iのエッセンスは?
そして3つ目としてはカメラで事前情報では48MPのカメラセンサーを4つ搭載すると予測されていました。ただデザインを見る限りXperia 1Ⅲと同じトリプルレンズカメラにTOFセンサーの組み合わせ。
ペリスコープを搭載しているように見えますが光学ズームがさらに強化されているのか不明です。また可変式望遠レンズを搭載しているのかも不明です。 ただ特段深刻な不具合報告などもないので継続して搭載している可能性はあると思います。
そしてズーム倍率はペリスコープの搭載=高倍率ズームに対応しているとはいえず前モデルと同じく光学式4.4倍から5倍程度の範囲が妥当に感じます。少なくともデジタルズーム倍率が30倍とか100倍に対応することはないと思うので期待するべきではない。
また今回のデザインを見る限りではカメラ部分自体もXperia 1Ⅲから大きくなっている印象はない。
また一部情報ではメインカメラセンサーが1/1.28インチとかなり大型化するとの情報もありましたが仮に大型カメラセンサーを搭載しているのであればカメラ部分がもっと大きくなっていてもおかしくない。
また1/1.28インチとなればセンサーをクロップして使っているXperia PRO-Iより大型センサーを搭載しているようなものなので1/1.28インチまで大型化している可能性は低い。
ただXperia 1Ⅲのメインカメラセンサーが1/1.7インチなので1/1.5インチ程度は期待したい。Xperia 1IIにXperia 1Ⅲと2年連続同じIMX557を搭載しているので刷新は期待できると思います。
またセンサーサイズがそこまで大型化しないとなれば高画素化する可能性も低いように感じます。カメラソフトでバリバリ加工しない。さらにセンサーサイズがそこまで大きくなく高画素化すればノイズがより発生しやすくなる。
また写真全体が暗めになる可能性が高くなります。なので低照度撮影など露光時間含めより調節しにくくなり、秒20コマのバースト撮影に高速オートフォーカスに悪影響が出る可能性もあるので高画素化するメリットよりデメリットの方が多い。
あくまでも推測に過ぎませんが画素数は維持 センサーサイズは僅かに大型化が妥当な感じがします。
また気になるところとしてXperia PRO-Iのエッセンスがどの程度取り込まれているのか。今回のデザインだとカメラキーはツルツルしている感じですがXperia 1Ⅲと同じ感じになる可能性。
またAndroid12でシューティンググリップにXperia 1Ⅲが対応しているので同様に対応する可能性。ただいまだVlog MonitorやVideography ProなどXperia PRO-I専用となっている部分がXperia 1Ⅳで対応するのか。
それともXperia PRO-Iのみでしか対応しないのか気になります。個人的にはVideography Proはかなり便利に感じるのでぜひ対応して欲しいように感じます。
まとめ。
少なくともGalaxy S22 Ultraを使っている印象としてSnapdragon 888搭載機種よりはマシ。ただ発熱問題が改善しているとは正直言えずXperia 1Ⅳに関してもある程度覚悟しておいた方がいい。
あとは価格が気になるところでデザインだけでは判断が難しいところですがカメラセンサーの刷新。またコストが大幅に増加しているSnapdragon 8 Gen 1の搭載。
その他人件費や原材料に輸送費の増加などを考えれば本体価格が値上がりしてもおかしくないです。
Samsungなどは前モデル対比で価格の据え置きとして踏ん張っている感じですがSonyに厳しく据え置きに拘るよりも値上がりしてもいいのでしっかりやりたいことをやって欲しい。
価格を優先すると正直また過去の過ちと同じ流れになるのでぜひ避けて欲しいように感じます。