年々スマートフォンは以前のような大幅な進化はないとはいえ着実に進化しており高性能化。ただ一方で高性能になればなるほど本体価格は高くなる傾向にあり直近で見れば半導体不足。
さらにコロナによる人件費の高騰や輸送費のコスト増加など最新世代が現行モデル対比で価格の据え置きや安くするのは相当難しいですが高くするのは非常に簡単な状況にあります。
今回RdditによるとXperia 1Ⅳが想定以上に値上がりする可能性が出てきたのでまとめたいと思います。
本体価格が大幅に値上げ?
Xperia 1以降好きな人にとことん好きになって貰えるようにとコンセプトを明確化。今までの万人受けをやめ本当に欲しいと思って貰える人に購入してもらえればいいというスタンスに。
またモバイル部門の業績も影響していると思いますが販売台数は以前のように追わない。そのため少ない販売台数でしっかりと利益を出す方針となっているため本体価格が高めの傾向。
Xperia 1IIの時は初の5G対応Xperiaということもあり前モデル対比で値上がりしています。docomo版で見ればXperia 1が10万円ちょっとでXperia 1IIは12万円ちょっとと約2万円の値上がり。
ただXperia 1Ⅲに関しては本体スペックの強化もあると思いますが半導体不足の影響やコロナの影響をもろに受けていた可能性が高く15万円ちょっとと約3万円の値上がりをしています。
今後半導体不足がさらに悪化する可能性があること。さらにQualcommがサプライヤーをSamsungからTSMCに変更したことで原価コストが高くなっている可能性が高い。
またもちろんSoCのスペックもしっかり強化されており対応できるスペックが増えていますが実際にSoCが対応したスペックの全てをメーカーが本体を開発する上で全て対応するとは限らない。
例えばSnapdragon 8 Gen 1の新機能の一つとして常時顔認証をオンにした状態にできる。ただ記事執筆で登場した搭載機種でこの常時顔認証に対応している機種はいません。
またベンチマークスコアで見てもそのスコア差を実感できない領域に入ってきていますがSoC自体半導体不足と関係なく値上がりしており今やハイエンド向けは非常に高価になっています。
Xperia 1Ⅳも順当にスペックアップされる可能性が高く例えばSnapdragon 8 Gen 1の搭載。また可変式の4K/120Hzに対応や5000mAhのバッテリーを搭載すると噂されています。
なので高くなる要因はあっても安くなることは考えにくい。そして今回の情報によるとXperia 1Ⅳは前モデル対比で20%の値上げになる可能性。もちろん信憑性は定かではありません。
ちなみにキャリアモデルで最も安いドコモ版の価格を確認すると約15万4400円。すごく単純ですがそのまま20%値上げした場合の本体価格は約18万5280円とかなり高価になります。
キャリアによってSonyからの仕入れ値が異なる可能性が高く販促方法も異なるためキャリアの販促方法の見直しによっては価格も抑えられるかもしれません。
ただ現状と同じ方針かつプログラム前提の価格設定になればauやSoftBankは20万円オーバーに。直販モデルが18万円前後になるのかもしれませんが近年のSonyを見ているとありえなくない。
何よりキャリアはプログラム前提で一括価格を釣り上げることをやめないハイエンドモデルは今後かなり高いという印象がついてしまいさらに売れにくくなるのかもしれません。
カメラが大幅に強化?
そして今回の情報によるとXperia 5Ⅳの価格にも言及しておりXperia 5Ⅲとほぼ同じとしています。
一部噂であったXperia 5Ⅳのスペックを見る限りではほぼ現行モデルと同じだったので仮にこの噂通りであれば価格が同程度になるのはまだ納得。ただ進化がほぼないなら値下げがいい。
そしてXperia 1Ⅳは大幅に値上がりしてXperia 5Ⅳはほぼ現状維持と価格差が大きくなる理由としてカメラの違いによるとしています。ただカメラセンサーの違いだけでここまで価格差が出るのはよほどXperia 1Ⅳのカメラは強化されていることになります。
ちなみに先日には有名なリーカーによってXperia 1Ⅳのほぼ確定的デザインが判明しています。少なくともレンダリング画像をみる限りではXperia 1Ⅲより大きく進化している感じはしない。
ただこのリーカーのレンダリング画像もほぼ正確なことが多いですが間違っている時もある。Xperia 1Ⅲのレンダリング画像をリークした時は製品名とデザインはXperia 1Ⅲ。
ただ本体サイズはXperia 5Ⅲのものとなっていたので当時Xperia 1Ⅲは大幅に小型化するとの予測。一方で同氏はXperia 5Ⅲのレンダリング画像を公開することなく正式発表を迎えたという感じ。
この時はXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲの情報が混ざっていたので今回も仮に混ざっていると仮定。Xperia 1Ⅳのレンダリング画像は筐体サイズ以外はXperia 5Ⅳのものだとすれば今回の情報と整合性あり。
仮に今回の情報通りであればカメラセンサーがより大型化やカメラセンサーが増えている可能性。となれば筐体サイズはほとんど一緒でもカメラデザインが大きく異なる可能性もあります。
当初の予測では2021年の4月頃に登場とされていたSony製最大クラスとなるIMX800。結局2021年は特段動きがありませんでしたが直近の情報ではXiaomi 12 Ultraが採用する可能性。
そのセンサーサイズは1/1.1インチとかなり大型でSonyも大型センサーの開発に力を入れている。あくまでもモバイル部門とイメージセンサー部門で同じSonyだからと言って融通してくれないとの話。
ただイメージセンサー部門と共同してXperia専用の新たなカメラセンサーを開発しているかもしれません。
半導体不足など原価コストの上昇に加えカメラセンサーがよほど強化されない限りXperia 5Ⅳが現状維持なのにXperia 1Ⅳだけここまで値上がりしているとは考えにくい。
現行モデルのメインカメラセンサーは2年同じなので今年は刷新されてもおかしくない。Xperia 1Ⅳでは想像以上にカメラセンサーが大幅に強化されているのかもしれません。
あまり大型センサーを搭載して秒20コマのバースト撮影や高速オートフォーカスなど従来のXperiaの持ち味が損なわれるのだけは避けて欲しいようにも感じます。
キャリアモデルが一番損しない?
仮に今回の情報通りであれば今後本体を一括で購入する人はさらに限定的になってくると思います。
また2022年モデルが現時点でどうなるか不明ですが本体価格が上昇している一方で合わせてサポート期間が延長されているわけではないので長く使いたい人ほど魅力がなくなる感じ。
結局現行の2回のメジャーアップデートのサポート期間。さらに本体価格の高価格化を考えるとキャリアモデルを分割購入かつプログラムで2年後に返却するのが一番分かりやすいです。
キャリアはプログラムを使うことでお得に見えるように本体価格の設定をしているため一括で購入すれば割高。さらにXperiaに限った話ではありませんがAndroidは価格下落が早い。
そのため最低2年は使いたい人はプログラムを利用した方が実質負担金を抑えられる。プログラムが魅力に感じるかどうかはユーザー次第ですが個人的に魅力に感じるのは2年後に返却する時の価値を担保してくれること。
Xperia 1Ⅲの時はメルカリなどで赤ロムが大量に出回ったこともあり早くも市場価値が崩壊しましたがプログラムはこのような市場のイレギュラーが発生したとしても影響を受けないのが最大の魅力だと思います。
ユーザーによると思いますが2年間使った上で端末の状態がかなりいい状態じゃない限り売るにしても発売当初の半額以下になることが多いです。キャリアがプログラム利用時の価格をどう設定してくるかは現時点で不明ですが半額程度の価値がつくならありだと思います。
また2年周期で強制的に機種変更になるためアップデートサポート期間もほぼ考えなくていい。
どんどん市場がオープンになっているのにハイエンドモデルは高価格化が進んで結局はキャリアの方が買いやすく結果キャリアに縛られるのがちょっと残念ですよね。
まとめ
今回Xperia 1ⅣやXperia 5Ⅳの価格について新たな噂が出てきたのでまとめてみました。今回の情報通りであれば現状を見てもXperia 5ⅢからXperia 5Ⅳはほぼ進化していないことに。
そしてXperia 1Ⅳは大幅進化で今まで以上にXperia 1シリーズと5シリーズでの区別化に。個人的にはここまで価格が値上がりしてしまうのはちょっと考えにくいかなとも思います。
ただ今回の価格までいかなくても値上がりする可能性が高いのは覚悟しておくのがいいと思います。