世界初の新機能も。Xperia 1Ⅳ。発熱問題は継続かも

2019年のフルモデルチェンジ以降年々に着実に進化している一方で直近の決算では販売台数がプラス。2020年度通期ではようやく黒字化。そして販売台数もプラスとなればSonyの戦略は順調といえます。

特に半導体不足の影響でXperia 1ⅢもXperia 5Ⅲも十分に在庫が確保できない状況であることを考えるとすごい。今回は来年に登場するXperia 1ⅣのSoCについてまとめたいと思います。

発熱は改善されず?

Sonyの最先端の技術が搭載されているXperia 1Ⅲ 。完成度は世代を重ねるごとにかなり高くなっています。ただSnapdragon888を搭載していることが大きな要因で電池持ちや発熱と安定性に欠けます。

一方で安定性が特徴でもあるXperia 5ⅢもやはりSoCの影響か前モデルと比較すると安定性がイマイチです。Qualcommの発表によればSnapdragon888はSnapdragon865対比で処理性能が15%程度。

そして消費電力効率が30%程度改善しているとされていますが実際には発熱がひどくそんな感じはしません。各メーカーとも発熱対策としてソフトやハードでも強化していますが安定している機種は極一部のみ。

多くの機種は発熱がしやすくパフォーマンスが不安定かつ燃費が悪いため電池持ちが悪いという流れです。なので2021年のハイエンドはスキップするとのユーザーも多い。となると期待したいのがSnapdragon898。

執筆時点で正式名称。11月30日にほぼ間違いなく正式発表されると思いますがやはり気になるのは発熱がどうなっているのか。執筆時点でSnapdragon898が正式発表されていないこと。

さらにスペックだけじゃあ不透明の部分もあり断定できないこと。そして自分がSoCに対する知識がないため詳細は理解していませんがざっくり言ってしまえば発熱の問題は改善していない可能性が高い。

発熱や燃費の悪さに起因している部分の大きな変更がない。有名なリーカーはGalaxy S22シリーズでもおそらく発熱問題は抱えたままで残念だとしています。

もちろん同じSoCを搭載している機種でもソフトの制御によっては発熱に対する印象が変わります。SamsungはGalaxy S21シリーズでクロックダウンさせるタイミングを早くするアップデートの配信。

それによってSnapdragon888搭載機種としてはまだマシな方ですがそれでも根本的な解決ではないです。おそらくSamsungはGalaxy S22シリーズでソフトと放熱対策のためハードをしっかり強化してくると思います。

世界初のディスプレイを搭載に?

SonyはXperia 1ⅢやXperia 5Ⅲでグラファイトシートをより広範囲に設置することで放熱対策を強化。放熱を強化することでパフォーマンスを安定させようとしていますがベンチマークをみる限りは微妙なところ。

さらにXperia 5ⅢはXperia 1Ⅲよりクロックダウンするタイミングが早いのでソフトでの制御もおそらく強化。それでも正直なところSnapdragon888を制御しきれていない印象を受けます。

今回の情報通りSnapdragon898がSnapdragon888と発熱の問題を抱えているとなるとやはり心配。Xperia 5シリーズはまだ電池持ちが安定していますがXperia 1シリーズはもともと電池持ちが悪いのでより不安定に。

ちなみにその情報の信憑性が定かではありませんがSamsungはLTPO技術を採用した4Kディスプレイを準備中。

現時点で4Kに対応したディスプレイを採用しているのはXperiaのみでさらにLTPO技術を採用しているとなればXperia 1Ⅳでは世界初の可変式4K/120Hz表示に対応する可能性があると思われます。

SamsungがGalaxy Note20 Ultraで初めて可変式を採用した時に平均で20%近く消費電力効率の改善。最大で60%近く改善するとされています。また当たり前と言ったら当たり前かもしれませんが60Hz表示より120Hz表示の方が発熱しやすい。

SonyはXperia 1Ⅲで4K/120Hz表示を両立させる際に電源回路と駆動回路の開発に苦労したとされています。なのでXperia 1Ⅲではまだ不十分で同じく120Hz表示に対応している機種よりも燃費が悪くなっている可能性。

となれば駆動回路や電源回路のブラッシュアップにLTPOを採用したディスプレイでの底上げでXperia 1Ⅲよりディスプレイ部分だけで見れば燃費は改善するかもしれませんが発熱に関してはまだ読めない。

一部情報ではSnapdragon898はSnapdragon888よりはまだ発熱がマシとの噂もあります。とはいってもXperia 1Ⅲの発熱は使い方次第ですが結構ひどい。

一方で仮にSnapdragon898で発熱が改善されても結局Xperia 1Ⅳではまた発熱が一つのネックかつパフォーマンスの不安定がネックになる可能性も。
Xiaomiが昨年と同様に最新のSnapdragonを搭載した機種。

今年で見ればXiaomi 12を12月中旬に発表/年内にギリギリに発売されるとの噂もあります。Xiaomi Mi 11の時は電池持ちがひどく発熱もひどいと散々な評価でしたがXiaomi 12がMi 11と比較してどの程度改善しているかで一つの目安になると思います。

仮に同等の発熱や電池持ちであれば正直Snapdragon898に期待するべきではないと思います。

発熱がマシになるのは2022年後半から?

Snapdragon898を搭載しているのか詳細は不明ですが海外のリーカーがXperiaのプロトタイプを触る機会があったとしてかなり爆熱だっととの評価。また発熱はSnapdragon865が一番安定の評価。

もちろんこの情報の信憑性は不明ですが気になる部分です。正直発熱を少しでも避けたい。そうなると来年の後半に登場するSnapdragon898+以降のSoCを搭載した機種の方がまだマシな可能性があります。

Snapdragon898はSamsungの4nmプロセスルールを採用していると予測されています。ちなみにSnapdragon888はSamsungの5nmプロセスルールを採用 ただSnapdragon898+ではTSMCの4nmを採用。

まただいぶ気が早いですがSnapdragon898の後継SoCもTSMCのプロセスルールを採用すると予測されておりSnapdragon898+以降のTSMCのプロセスルールを採用しているSoCであれば改善すると期待されています。

なので単純に考えればSoCによる発熱がある程度マシになるのはXperia 1Ⅴの時かもしれません。

ちょっと話はそれますがGoogle初の独自SoCであるGoogle Tensor Samsungと共同開発と噂されていましたが分解した結果からもExynosと同じ命名規則のモデル番号を採用していることからほぼ間違いないとされています。

自分はExynos2100を搭載した機種はS21 Ultraしか使ったことがありませんがS21 UltraよりはまだPixel 6シリーズの方が発熱しにくい印象。

ただ結局Samsungの5nmプロセスを採用しているので発熱しやすい傾向ですでに開発を開始しているとされている2世代目もSamsungと共同開発されている可能性。

Exynos2200はGPUにAMDが採用されかなり注目されていますが発熱の方がどうなっているのか。あまり改善されていないようであればGoogle Tensorの2世代目でも発熱しやすいSoCになる可能性。

となると2022年に登場するAndroidも2021年と同様に発熱に悩まされるかもしれません。

まとめ。

もちろんネガティブなことばかりではなくGPUのパフォーマンスは大幅に向上しA15 Bionicに唯一匹敵できるとの予測。またSnapdragon895でもなくSnapdragon898でもなく命名規則が大幅に変更される可能性があるとの予測。

どれだけパフォーマンスが向上するのかも楽しみですが個人的には何ができるようになるのかが楽しみ。タイミング的に来年の上半期に登場するXperiaは命名規則が変更の時。

そのままの命名規則が採用されるのか。それとも大きく変更されるのか。心配な部分もありますが次期Xperiaが今から非常に楽しみです。

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