2020年は一部情報通りであればGoogle Tensorの開発の遅れから急遽ラインナップの変更で全てミドルに。そして2021年はGoogle Tensorを約1年遅れでPixel 6シリーズに搭載。
ここ2年くらいで見ればGoogle Tensorによって狂った計画を本来のスケジュールに戻すための調整期間にも感じます。一方で今年はPixel WatchやPixel NotePadなどラインナップがより拡大されると予測されています。
今回はGoogleが純正タブレットを開発している可能性が出てきたので簡単にまとめたいと思います。
自社製品の強化。
リークの段階ではAndroid12には折りたたみ式機種に最適化された特別バージョンが存在する。このことからPixel NotePadもPixel 6シリーズと追わせて正式発表されてもおかしくないとの予測でした。
ただ実際に蓋を開けてみるとPixel NotePad用というわけではなく折りたたみ式機種やタブレットなど大型ディスプレイを搭載した機種にも最適化できるようにGoogleはAndroid12Lを正式発表。
だいぶ前はスマホ用とタブレットが分かれていましたが途中でGoogleは統一化しておりここにき再び分裂。
少なくともGoogleは一つのOSでは様々な機種に最適化させるのが難しいと判断したのかそれとも自社製品のラインナップを今後強化していく上でより最適化させるために分裂させたのかは不明です。
またGoogleはCES2022において新たな13個のソフトウェアを発表。ざっくり言えばエコシステムの強化。AndroidとiOSで比較した場合少なくともApple製品のような強力なエコシステムを構築するのが難しい状況。
iOSは1社の製品であるのに対してAndroidは複数のメーカーが採用しているなど大きな違いがあります。Appleは自社製品のことだけを考えてiOSをはじめとしたOSの最適化とエコシステムの構築を考えればいい。
ただGoogleもAppleのように自社製品のみでエコシステムを構築することは可能かもしれませんがGoogleの自社製品のラインナップは乏しく市場シェアもかなり低い。となると恩恵を受けれるユーザーも限定的。
ただこの現状を変えるためにパートナー企業の製品などとより連携して使えるように新たなにソフトを発表。Appleのように自社製品だけではないので強力なエコシステムを構築することは厳しいと思います。
ただ今後PixelがWindowsのパソコンなどメーカーの枠を超えてより連携しながら使用可能に。とはいえGoogle自体の製品ラインナップもより強化する必要性がある。
OSをより進化させる上でも自社製品があるのとないのでは開発のしやすさが異なると思います。事前情報では5月下旬に発売が予測されているGoogle Pixel Watchや年内に発売が予定されているPixel NotePaは自社製製品のラインナップの強化。
さらにAndroid自体を今後強化する上でGoogleにとって必要な新カテゴリーになる可能性があります。
Pixel Tabletを開発中?
仮に事前情報通りにPixel WatchやPixel NotePadが発売されたとすればスマホ/スマートウォッチ/イヤホン。そして折りたたみ式機種にパソコンが揃ったことになりますが逆にオーソドックスな製品がなくそれがタブレット。
だいぶ昔の話ですがNexus 7あたりは日本でもかなり知名度がありGoogleのタブレットが売れていた時代も。
ただ2015年に発売したGoogle Pixel Cが最後のGoogle謹製Androidタブレットで2018年に発売されたGoogle Pixel SlateはAndroidではなくChromeOSを搭載していたのでちょっと違う。
その後もタブレットが登場するのではないかとの噂がありましたが記事執筆時点では新型タブレットは登場せず。ただ今回Googleが申請した特許からタブレットに関する特許が見つかったとしています。
各メーカーが申請した特許に基づいてレンダリング画像を毎度公開してくれる海外サイトが今回のGoogleの特許に基づいて作成したタブレットのレンダリング画像も公開しています。
あくまでも特許に添付されている図から作成しているものなので製品化される場合に変更される可能性があり、そもそも特許を申請したからといって
製品化されるとも限らないので過度の期待は禁物です。
今回判明した特許はGoogleが2021年9月に申請。なので割と最近になってから申請しているものなのでGoogleはタブレットの何かしらの計画を進めている可能性。
今回公開されたレンダリング画像を見る限りだと背面はかなりラウンドしており厚みも地味にありそうな感じ。また背面に大きくGのロゴが入っておりその下にGoogle Pixelとロゴが入っているのも確認できます。
フロント部分を確認しても全体的に丸みを帯びたデザインを採用しておりベゼルはかなりスリムです。Galaxy Tab S8 Ultraがノッチを採用することで話題ですがPixel Tabletはパンチホールを採用。
ここまでベゼルをスリム化できるのか謎ですが個人的にタブレットはスマホと違い少しベゼルがあった方が誤反応が起きにくく持ちやすいという感じですがここまでスリムだとデザイン性に優れていたとしても逆に使いにくいのではないかと心配に。
また本体下部にはUSB-Cを搭載 またスピーカーが2つ搭載されています。今回公開されたレンダリング画像だと本体上部を確認できないため本体上部にスピーカーが搭載されているのか不明。
また今更ですがメーカーによって考え方違くて面白いのがiPad Proは本体を縦に置くことを前提とした配置。一方でGalaxy Tab S8 UltraやPixel Tabletは本体を横置きにした状態が前提のパンチやノッチの配置。
残念なことに特許には詳細なスペックやスペックのヒントが記載されていることはほぼなくPixel Tabletのディスプレイサイズなども不明です。なのでこのタブレットがでかいのか小さいのか不明。
ただ一つ言えるのは散々噂されてきたGoogleのタブレットがようやく形になって見えてきたのは嬉しい。自分の中ではGoogleのタブレットはNexus 9でとまっているので今後登場すれば激アツ展開です。
スペックの推測。
現時点ではあくまでも特許が見つかったに過ぎないので仮に製品化されるとしてもいつ頃登場するのかも不明。今Googleが開発を進めているAndroid12Lの本配信は3月頃になると予測されており今後のスケジュールは不明。
単純にこの派生モデルは1年に1回のペースで登場して毎年3月頃の配信になるのか。それともAndroid12Lの配信が遅れているだけで今後Android13やAndroid14では同じタイミングになるのか。
ただタブレットが本当に登場するのであればこのLという派生モデルを搭載することに違いはないと思われます。ちなみにこのLはlargeのLなのでスマホより大型ディスプレイを搭載しているPixelは共通して採用する可能性。
また一部情報からもGoogleは第二世代のGoogle Tensorを開発していることが判明しておりこの感じだと毎年アップデートされていく感じ。
またGoogleは今後より多くの自社製品にGoogle Tensorを搭載することを計画しているとされておりスマホ以外に搭載されて発売されるのは023年頃とされています。
つまりGoogle Tabletが世代は分からなくても搭載していることはほぼ確定。Googleが2024年の発表を目標に開発が進められているARヘッドセットもGoogle Tensorを搭載との予測。
このことを考えればタブレットが採用するのも妥当な流れ。また同じSoCを搭載することでOSの最適化のしやすさ。さらにSoCの共通採用で原価コストカットとメリットも多いです。
またタブレットに必要かどうかは別として今回公開されたレンダリング画像ではインカメラしか確認できずリアカメラは搭載していない感じです。ただタブレットで写真や動画を撮影するユーザーは限定的。
一方でウェブ会議などでタブレットを使うユーザーも増えておりこのことを考えればインカメラだけ搭載していれば最低限のニーズを満たせる可能性があります。
ちなみにGalaxy Tab S8 Ultraでもリアカメラよりインカメラの強化が特徴となっており時代の流れ。おそらくGoogleとしては発売したとしても販売台数を意識した製品ではなくラインナップの強化のため。
Androidタブレットの低いシェアを大きく変えることは不可能ですがPixelに興味がある人に合わせて使って欲しい。そんな感じで何方かと言えばエントリー寄りの価格設定にしてくるのではないかと勝手に推測しています。
ハードを最低限にすることでコストカットしてソフトの方で製品の魅力や使いやすさを強化する感じに。現時点でCADをもとに作成されたレンダリング画像などが公開されておらず今年の発表はあまり期待できない。
ただ今年タブレットも追加されることがあればGoogleにとって大きな転換期になるかもしれません。
まとめ
今回はGoogleが申請した特許からタブレットに関連するものが見つかったので簡単にまとめてみました。
ただ個人的にはタブレットよりもまずは有力な噂やリークがあるPixel WatchやPixel NotePadをしっかりと仕上げて欲しいように感じます。この2つが今年登場するだけでもだいぶ印象が変わります。
PixelファンからすればGoogleのラインナップが乏しくて寂しい感じでしたが今年以降はより充実するかも。まずは5月に新製品が発表されそうなので非常に楽しみです。