スマートフォン市場が飽和期に入っていること。さらにSamsungにとってGalaxy Sシリーズは主力ではないことかもあるのか近年は以前のようなスペック勝負ではなく何方かと言えば価格勝負。
特にGalaxy S22とGalaxy S22+はマイナーアップデートという印象が強いですがGalaxy S22はコンパクトとしては貴重。今回は質問が多かったのでGalaxy S22とXperia 5Ⅲのどちらがおすすめかまとめたいと思います。
持ちやすさと耐久性。
今回の記事はあくまでもスペックだけを元にまとめているので予めご了承下さい。
直近の情報でみればXiaomiが6.0インチ以下のディスプレイを搭載したXiaomi 12 miniを開発しているとの噂もありますが今後iPhone 13 miniのような小型モデルの登場に期待できない。
残念なことに違いはありませんが先が分からないがコンパクトモデルに期待するよりも今ある比較的小さい機種から選んだ方がいいように感じます。Xperia 5Ⅳが上半期に発表されるか不明。
なので今回はXperiaの中で小型かつレギュラーフラッグシップモデルであるXperia 5ⅢとGalaxy S22シリーズの中で小型かつレギュラーフラッグシップモデルであるS22を比較したいと思います。
まずデザインに関してはアスペクト比21:9を採用していることからもXperia 5Ⅲの方がスリム。この横幅2mmの差は地味に大きい。また重さに関しては2gしか変わらないのでほぼ誤差の範囲です。
おそらくですがぱっと見の印象としてGalaxy S22の方が小さいため重く感じるのもGalaxy S22です。
Galaxy S22 | Xperia 5Ⅲ | |
本体サイズ | 146×70.6×7.6mm | 157x68x8.2mm |
重さ | 167g | 169g |
耐久性 | Gorilla Glass Victus | Gorilla Glass 6 |
ただ一方で縦幅に関してはXperia 5Ⅲの方が2mm長い。縦持ちが多い人はそこまで気にする必要性なし。一方で動画など全画面で見る。本体を横持ちで使う人にってはこの縦幅の差は気になるかもしれません。
大型モデルが好きな自分にとってはXperia 5Ⅲは縦持ちだろうが横持ちだろうが小さいと思います。ただコンパクトモデルが好きな人にとっては横持ちの際の重心の位置などで印象が変わる部分。
少なくとも縦持ちの場合はXperia 5Ⅲの方が持ちやすい可能性。ただ横持ちが現時点で評価できず。また本体の耐久性ですがXperia 5Ⅲはフロント部分もバックパネルもGorilla Galass 6を採用。
一方でGalaxy S22はGorilla Glass Victusを採用しているため耐久性は上。デザインに関しては完全に好み。個人的にはXperia 5Ⅲの方が圧倒的に好きなデザイン。
一方でGalaxy S22がGalaxy S21と同じ質感であれば同じマット仕上げでもXperia 5Ⅲの方が指紋が目立ちやすい可能性があります。これは実機で比較しないと分からない部分。
少なくともデザイン関連で抑えておきたいのが縦持ちの場合はXperia 5Ⅲの方が優れている可能性。本体の耐久性はGalaxy S22の方が上で質感や横持ちのしやすさは実機で確認という感じです。
情報量か大きさか。
次にディスプレイですがインチ表示だとディスプレイサイズは6.1インチと同じです。ただGalaxy S22のアスペクト比が19.5:9でXperia 5Ⅲが21:9なのでアスペクト比が違います。
ユーザー次第ですがXperia 5Ⅲは縦長になるため一度に表示できる情報量が多いのがメリット。ただ横幅が狭いため表示されるコンテンツは小さめ。一方でGalaxy S22はXperia 5Ⅲと比較すると横幅がある分表示されるコンテンツは少し大きめ。
ただその分一度で表示できる情報量は少ない。これは自分の視力などと相談という感じです。
Galaxy S22 | Xperia 5Ⅲ | |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.1インチ |
表示解像度 | 2340×1080 | 2520×1080 |
画素密度 | 422ppi | 449ppi |
画面占有率 | 88.57% | 81.34% |
アスペクト比 | 19.5:9 | 21:9 |
リフレッシュレート | 120Hz(可変式) | 120Hz |
画面輝度 | 1300nits | 500nits? |
あとアスペクト比21:9だと対応コンテンツが少なく黒帯や余白が発生しやすいですがこれはGalaxy S22も一緒です。
動画コンテンツの多くがアスペクト比16:9に対応しているため動画に関してはそこまで差がないと思っていた方がいい。もちろん他のコンテンツも両機種とも余白がある。
また大きな違いとしては画面輝度。海外サイトのレビューをみる限りXperia 5Ⅲは500nits程度。一方でGalaxy S22は最大で1300nitsと大きな差。屋内で使う場合はそこまで気にならない可能性。
ただ晴れた日の屋外で使う場合はGalaxy S22のディスプレイの方が明らかに見やすいと思います。表示解像度も一緒で画素密度も差があるわけじゃない。なので多くの人にとって見やすいのはGalaxy S22です。
またリフレッシュレートも最大120Hz表示は一緒ですがGalaxy S22は最低10Hzからの可変式に対応。可変式に対応する最大のメリットは消費電力効率の改善。
また実使用においてはメリットではないですが固定式がサクサクという印象に対して可変式はヌルヌル動くという感じで体感が違います。あとはOne UIが重いのか少なくともGalaxy S21 Ultraを使っている感じだと地味に重く感じ。
Xperia 5Ⅲのようにサクサク動く感じではありません。これはUIの違いなので仕方ないところ。
フラットディスプレイと生体認証。
あとディスプレイで合わせて確認しておきたいのが生体認証。Xperia 5Ⅲは側面に指紋認証を搭載。一方でGalaxy S22は画面内指紋センサーと顔認証を搭載。個人的にはフラットディスプレイがメリット。
さらにGalaxy S22は超音波式を採用しているためガラスフィルムでも選択肢がまだあるという感じ。
スクリーンプロテクターを何も考えず選べるXperia 5Ⅲには劣りますが画面内指紋センサーを搭載した機種としてみればGalaxy S22もそこまでアクセサリー選びは難航しないかも。
ディスプレイのポイントとしては情報量を優先するか文字の大きさを優先するか。そして画面輝度。多くの人にとって満足度が高いのはGalaxy S22のディスプレイだと思います。
発熱と電池持ちで評価が分かれる。
基礎スペックに関してはSoCに関しては世代が異なるため比較するのも微妙なところですが海外のユーザーが公開しているGalaxy S22のベンチマークが90万点前後/Xperia 5Ⅲは70万点前後。
20万点と大幅にベンチマークに差がありますが実使用においてはほぼ差を実感できないと思います。気になる部分としては発熱です。
自分はSnapdragon 8 Gen 1搭載機種を1台も持っていないので評価できないですがXperia 5Ⅲはやはりベンチマークなどを負荷をかけると40度は超えてきます。
Galaxy S22シリーズは発熱対策が大幅に強化されているみたいですが実際どんな感じなのか。ベンチマークのスコア以上に発熱や発熱による燃費の方が実使用において差を実感すると思います。
Galaxy S22 | Xperia 5Ⅲ | |
OS | Android12 | Android 11(国内) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon888 |
アップデート | 4回/5年 | 2回/3年 |
RAM | 8GB | |
ストレージ | 128/256GB | 128GB |
SDカードスロット | × | ◯ |
防水/防塵 | IP68 | |
バッテリー容量 | 3700mAh | 4500mAh |
充電速度 | 25W | 30W |
ワイヤレス充電 | ◯(15W) | × |
イヤホンジャック | × | ◯ |
Galaxy S22は前モデル対比でバッテリー容量は300mAh減少。ただリフレッシュレートの最適化にディスプレイの小型化。
またSnapdragon 8 Gen 1を搭載したことで消費電力効率の改善などバッテリー容量が小型化した分をどの程度カバーできているか記事執筆時点で不明です。
ただ仮に電池持ちが前モデルと一緒と仮定した場合海外サイトのバッテリーテストのスコアは93。一方でXperia 5Ⅲが100なので使い方次第ですがXperia 5Ⅲの方が電池持ちがいい可能性。
ただバッテリー容量の差が800mAhもあるのでこの差を考えれば当たり前なのかもしれません。W数で見ればXperia 5Ⅲの方が充電速度は速い。ただワイヤレス充電に非対応というのがデメリット。
とりあえず発熱や電池持ちなど使い勝手に関する部分はよりデータが揃わないと判断できません。一方でRAMやストレージはベースモデルは一緒。ユーザーの評価が分かれるところだと思いますがXperia 5ⅢのみイヤホンジャックとSDカードスロットを搭載しています。
必要な人にとってはXperia 5Ⅲだし必要性を感じない人にはGalaxy S22でも十分という感じ。スピーカーに関してはGalaxy S21も試していないので何とも。
ただ手持ちのGalaxy S21 UltraとXperia 5Ⅲを比較するとGalaxy S21 Ultraの方が音量も音質も優秀な印象を受けます。これがXperia 1Ⅲとの比較ならXperia 1Ⅲの方が音量が小さいけど音質はいいという印象。
Xperia 5Ⅲのスピーカーは残念なことにそこまで優れている印象もなく共振もひどいという感じ。少なくとも音量に関してはGalaxy S22の方が優秀な可能性があります。
またアップデートのサポート期間 Galaxy S22はメジャーアップデートが4回/セキュリティが5年。一部情報ではXperia 5Ⅲのアップデート期間が3回に拡張されるという噂もありますが現時点で不明。
なのでアップデートのサポートが手厚いのはGalaxy S22という感じです。基礎スペックで抑えておきたい部分としてはSDカードスロットとイヤホンジャックは必要なのか。
またワイヤレス充電は必要なのか。そして実使用に直結する発熱と電池持ちは今後の評価次第。ただスペックで見ればXperia 5Ⅲの方が発熱がひどく電池持ちがいいという感じかも。
癖が強すぎるカメラ。
そしてカメラに関しては目指している方向性が全く違うので完全に好みの領域になります。多くのユーザーが簡単に綺麗に撮影できるというカメラを搭載しているのはGalaxy S22です。
メインカメラセンサーと望遠レンズが刷新されており、さらにカメラソフトによる画質の改善。一方でXperia 5Ⅲはもちろんオート撮影にも対応していますがコンセプトが全く違います。
Sonyのαシリーズの位置付けとなっておりカメラの仕様自体が何方かと言えばデジカメ寄りです。
開発者インタビューをみる限りXperia 1で初めてトリプルレンズカメラを搭載した時に最初は搭載レンズを増やすことに抵抗があったとしています。ただシングルレンズカメラを3つ搭載と考えることでその抵抗がなくなったとしています。
Xperia 5Ⅲは16mm/24mm/70mm/105mmとそれぞれが独立したレンズという考え。画角と画角の間を補完するためにAI超解像ズームに対応。あくまでもレンズ自体が独立しているという考え方なのでシームレスにズーム倍率の変更はできない。
デジカメの世界でも超広角から超望遠まで一つのレンズでカバーすることが出来ないのと一緒。
また動画撮影中にレンズを交換することが出来ないためXperia 5Ⅲも画角の変更は出来ません。さらにオート撮影よりマニュアル撮影をより強化するなどスマホのカメラとして見れば癖が強いです。
またカメラソフトによる補正もありますが現実をより忠実に撮影するために全振りしている感じ。Galaxyのカメラは空はより青く/森はより緑と色彩は濃いめ。かつ全体的に明るく補正します。
一方でXperia 5Ⅲは暗いところなら暗いままだしGalaxyのようにより青く加工をかけません。ここで大きく好みが分かれあまり強い補正が好きではない人がXperia 5Ⅲのカメラがおすすめ。
一方で分かりやすい写真を撮影したい人はGalaxy S22という感じです。またXperia 5Ⅲは秒20コマの高速撮影やオブジェクトトラッキング機能などフォーカスに特化。
被写体が動体の場合はその威力を発揮します。自分は子供を撮影することが多く加工感は控えめがいい。そのためXperia 5Ⅲの方が好きですがGalaxy S22の方が分かりやすいカメラだと思います。
シャッターボタンさえ押せばあとはスマホ本体が勝手に補正してくれるので何より楽です。
どちらがおすすめか。
動画撮影時点でGalaxy S22が国内で正式発表されていないため価格に関しても不明。ただグローバルモデルを参考にすれば前モデルから価格が据え置きになっている市場が多い。
ちなみにドコモオンラインショップでの価格をみるとGalaxy S21は9万9792円で10万円以下。一方でXperia 5Ⅲは11万3000円なので約1万3000円の価格差があることになります。
この価格差をどう捉えるかはユーザー次第。少なくともスマホ選びで失敗したくない人はGalaxy S22。スペックは無難でXperia 5Ⅲのように癖がない。 またカスタマイズされたOne UIは使いやすくアップデートサポート期間も長い。
一方でXperia 5Ⅲはワイヤレス充電こと非対応ですがSonyの拘りが反映され、特にカメラに関しては撮るところから楽しめる珍しい機種です。またイヤホンジャックやSDカードスロットの搭載も魅力。
実機で試してみないと分からない部分もある。ただ全体的に見ればそれぞれの特徴が分かりやすいように感じます。