Pixel 7は第2世代のGoogle Tensorを搭載へ。コードネームは猫科に

当初の予定では12月に配信予定だったPixel6向けのアップデートですが深刻な不具合から配信停止。結局アップデートの配信が再開したのは年明けの1月中旬で2月のアップデートはいつものタイミングで配信。

発売以降多くのバグや不具合に悩まされたPixel6ですが2月のアップデートである程度落ち着いた感じ。今回9To5Googleが今年の後半に登場するPixel 7シリーズに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

コードネームとGoogle Tensor。

例年通りであればGoogleは9月下旬から10月上旬にその年のフラッグシップモデルを発表します。今年に関してもおそらく同様に流れで命名規則が変更されなければその名称はPixel 7になります。

今回の情報によるとPixel 7シリーズのコードネームがパンサーとチーターであることが判明。従来Googleは海洋生物からコードネームをとることが多かったですが2021年モデルから変更。

ちなみに2021年モデルのコードネームをまとめると以下のようになります。

機種名 コードネーム 生物名
Pixel 6 Oriole ムクドリモドキ
Pixel 6 Pro Raven カラス
Pixel 6a Bluejay アオカケス
Pixel NotePad Pipit スズメ

2021年モデルに採用されているコードネームは鳥類から採用されていることになり2022年モデルに関しては新しいシリーズとして猫科の名称が今後採用されることになります。

コードネームだけで見れば今年の下半期に登場すると予測されているPixel NotePadとPixel 7では世代が異なることになります。搭載しているSoCで区別化しているのか当初の発売予定の年で区別化しているのか不明ですが世代が違う。

つまりPixel 7とPixel NotePadが同時期に登場したとしても単純な比較はできなさそうです。

また今回の情報によるとPixel 7は2世代目のTensorを搭載する可能性。ただその詳細は現時点で不明としています。ちなみに一部情報でGoogle Tensorは当初2020年を目標。

ただ開発の際に深刻な問題が見つかったことから2021年に延期されたとの予測があります。

仮にこの情報通り2020年に発表されていればトップクラス Pixel 6のベンチマークは70万点前後でSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1と比較すれば物足りないですがこの当時Snapdragon865と比較するとベンチマークに結構大きな差があります。

次の2世代目となるGoogle Tensorが最初から2022年標準に開発しているのであればSnapdragon 8 Gen 1やExynos2200と同クラスになる可能性も。

結局ベンチマークの差を実感できたのはSnapdragon865くらいまでで今はどんなにスコアが高くても実感できないできないので正直ベンチマークなんて意味がないと思っていますがベンチマークが劣っているだけでゴミ扱いされがちなので2世代目ではスコアをしっかり出て欲しい。

初代Google Tensorは消費電力効率がイマイチですが一般的に言われるメインコアを2つ搭載しても発熱があの程度で収まっていることを考えればすごい。

2世代目ではX2コアを2つ搭載しているかも今回の情報では言及されていませんが初代と同様にSamsungと共同開発している可能性が高い。Exynos2200でARMのGPUが初めて搭載されましたが2世代目でも同様にGPUが強化されているのか。

結局初代の時もその詳細は正式発表までリークしなかったので2世代目も同様の流れかもしれません。

Samsung製のモデムを採用。

また今回の情報によるとモデムに言及しておりSamsung製のExynos5300が採用される可能性。ちなみにExynos5300に関しては正式発表されておらず現時点でそのスペックは不明。

Pixel 6シリーズ自体バグにより通信関連にも一部個体で問題が発生していましたが一部情報によれば搭載しているExynos 5123のハード的問題があったのではないかなとの予測もあります。

少なくともアメリカで発売しているGalaxyは基本Snapdragon搭載モデルなのでモデムに関してもExynosではなくQualcomm製を採用していることが多い。

この海外サイトは自信があるならアメリカでもExynos搭載モデルを出すべきで自社製があるにも関わらず搭載しないことに不信感との評価。結局アップデートで改善しているため搭載しているモデムの影響がどの程度あったのか不明。

また機種にもよりますがPixelとGalaxyは同じ5G回線でも通信速度に大きな差があるとの評価。

これは単純にモデムだけの問題ではありませんがGalaxy S22シリーズと比較してPixel 7シリーズはExynosを搭載することからも通信速度が劣っている可能性があるとの懸念もあるくらいです。

ただGoogleとしてはSoCの開発コストを下げるためなのか。それともそれ以外の部分のコストを下げるためなのか判然としませんがSamsung製を採用することでコストカットしていることに違いはない。

また今回の情報によるとExynos5300に関連づけられているコードネームは全部で3つとしています。そのうちがパンサーとチーターのためPixel 7シリーズ。あと一つに関してはRavenclaw。

ハリーポッターにおける4つある寮のうちの一つであるレイヴンクローからとったのか不明。ちなみにPixel 5はSnapdragon765GではなくGoogle Tensorを搭載したテスト機の存在が判明。

この時のコードネームはWhitefin。これはコードネームの造語の可能性があるとしており初代Google TensorのコードネームであるWhite ChapelからWhiteをとりPixel 5のコードネームであるRedfinからFinをとって合わせたものだとされています。

なので今回3つ目として判明しているのはRavenclawのRavenはPixel 6 Pro。つまり2世代目のGoogle Tensorを搭載してテストをしている Pixel 6 Proである可能性がある。

少なくともExynos5300を搭載するのは現時点での情報ではPixel 7シリーズのみで今年発表される可能性があるPixel 6aやPixel NotePadに関しては少なくとも別のモデムを搭載する可能性。

Pixel 6シリーズと同じくEynos5123を搭載することでコストカットする可能性も十分にあり得ます。

アスペクト比が変更される可能性。

少なくとも今回の情報で判明したのがPixel 7シリーズは2世代目のGoogle Tensorを搭載していること。さらに2022年に発売されると予測されているPixel 6aやPixel NotePadとは別の世代になること。

ちなみに自分自身が気になって仕方ないPixel NotePadですが当初リークした時のコードネームはpassportだったと思うので発売までにすでに1回は開発進捗に合わせて変更されています。

Googleの想定以上に開発が難航している可能性。また今回の情報で2世代目Google Tensorの情報とExynos5300の情報は紐づいているみたいなのでPixel NotePadは2世代目Google Tensorを搭載している可能性はかなり低く事前情報通り初代Google Tensorを搭載していると思います。

そして残念なことに現時点ではこれ以上の情報はありません。ただ今までの情報からも一部スペックを推測できます。おそらくですがPixel 7 Proのアスペクト比が20:9を採用。少なくともPixel 7と同じ比率を採用する可能性。

以前の記事でも触れさせて頂きましたがPixel 6 Proは当初Pixel 5として初のGoogle Tensorを搭載した機種として2020年に発表予定だった。ただ実際にはGoogle Tensorの開発に問題があり延期。

なので2021年にPixel 6 Proとして発売されたと予測されていますがこの情報の真意は不明です。ただ2020年に発表されていてもおかしくない根拠の一つとして採用されているアスペクト比です。

Pixel 6 Proのアスペクト比は19.5:9ですがPixel 5など同じアスペクト比を採用しています。一方で2021年モデルのアスペクト比は20:9を採用しておりPixel 6 Proだけ統一性がない。

そのためPixel 7とPixel 7 Proではアスペクト比が20:9になるかは不明ですが揃える可能性。

Pixel 6シリーズはディスプレイサイズが0.3インチ違いますがアスペクト比も違うため結果似たようなサイズ感になって区別化も上手くできていない。少なくともPixel 7シリーズではサイズ感の違いがもうちょっと分かりやすくなると思います。

なので個人的にアスペクト比は変更される可能性が高いと思っています。

まとめ。

あとは事前情報でも分かっていたことですがPixel NotePadは2世代目Google Tensorを搭載しない。また今回の情報で世代が違うことからもPixel NotePadはフラッグシップ扱いではないと思われます。

事前情報通りであれば$1399程度になると予測されていますがスペックより価格優先の可能性も。もともとハードでゴリ押しタイプではないためスペックに型落ち感を感じても動作性は問題なし。

ただ今年の後半になると言われている以上どうしてもPixel 7シリーズと比較されると思います。そうなった時にPixel 7シリーズより高い。けどスペックはちょっと微妙という評価になりそうです。

おそらくGoogleがPixel NotePadを出す理由として折りたたみ式機種のシェアを獲得することではなく。今後エコシステムの強化/Androidをより最適化させるために自社製品が欲しいという感じかもしれません。

個人的にはAndroid 12Lの本配信が開始するとされている3月に正式発表されれば少なくともPixel 7シリーズとスペックに差があっても問題ないのであまり悪いイメージにはならない。

なのでPixel 7シリーズよりは前にPixel NotePadを発表して欲しいようにも感じます。

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