ロシアのウクライナ侵攻によって半導体の製造に必要不可欠なネオンガスのサプライヤーに影響。今後の戦況次第ですが半導体不足がさらに深刻化してスマホ自体がより値上がりする可能性も。
なので今年買い替えを考えている人にとって買い時はすごく難しい状況となっていますが今回Androidにおいては下半期まで待った方がいいと思えるので簡単にまとめたいと思います。
5月に登場する可能性も。
今回の記事は主観によるものなので予めご了承下さい。SoCを基準に考えるとハイエンドAndroidの購入を考えている人は今年の下半期まで様子見をした方がいい状況に思えます。
ただ前提として機種を安く購入したい人は別の話であり高くても安定した機種が欲しい人向け。Androidの爆熱SoCで一番印象深いのはSnapdragon810でこの時のサプライヤーはTSMC。
ただ近年で見るとSamsungよりもはTSMCの方が安定しており比較的安定していたとされているSnapdragon855やSnapdragon865のサプライヤーはTSMCで爆熱として大きく話題となっているSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1のサプライヤーはSamsungとなっています。
また発熱にしても消費電力効率にしても安定していると評価が高いDimensity9000はTSMCの4nmを採用しサプライヤーもTSMC なので直近の状況をみる限りTSMCのプロセスノードを採用してサプライヤーもTSMCの方が安定したSoCになる確率が高いという感じになります。
とはいえ絶対的にTSMCに信頼をおいていいかは別の話としてDiimensity9000の強化版は発熱問題を抱えているとされており一部リーカーはARMのアーキテクチャが採用されている内は発熱問題が根本から改善されることはないとされており正直情報がかなり錯綜しています。
ただ先ばかりをみても分からないのでまず直近で期待したくなるのはSnapdragon 8 Gen 1+です。TSMCの4nmプロセスルールを採用しておりサプライヤーもTSMCとSnapdragon 8 Gen 1と違う。
ちなみに一部情報では今年の後半に登場するGalaxy Z Fold 4などはSnapdragon 8 Gen 1+を搭載した上でテストしているとされておりSamsungもその結果に満足しているとの話。
愚痴を言ってしまえばSamsungは他社のSoCで満足している場合ではなくその前にSnapdragon 8 Gen 1で満足できる仕上がりにしておけよと思っちゃいますがとりあえずSnapdragon 8 Gen 1+の仕上がりは上々と判断することができます。
またTSMCも試験生産の上では順調で歩留まり率も悪くないとしており生産準備は順調。
そして今回海外のリーカーの話によればSnapdragon 8 Gen 1+は5月に発表される可能性。例年オーバークロック版に関しては第2四半期に正式発表。そして第3四半期に搭載機種が発売の流れ。
今回の情報では搭載機種がいつ頃発売されるのかまでは言及していませんが一つ気になる情報。昨年であればXiaomi Mi 11 Ultraが3月には正式発表されましたが今年は明確な動きなし。
一時期は発売自体キャンセルされたとの情報もあれば今度は下半期に登場するという情報。
そして直近の情報では5月に発売との情報。Xiaomi 12の時は世界初のSnapdragon 8 Gen 1を搭載した機種として発売していることからもXiaomi 12 Ultraは世界初のSnapdragon 8 Gen 1+搭載機種として発表/発売されるのではと推測したくなります。
何より上半期にSnapdragon 8 Gen 1+を搭載した機種が登場すれば上半期の機種も狙い目。ただ上半期に登場する多くの機種はSnapdragon 8 Gen 1になる可能性が高くSnapdragon 8 Gen 1+搭載機種は限定されると思います。
となるとやはり多くの搭載機種が登場すると思われる下半期の新製品がハイエンドAndroidでは狙い目という流れになりそうです。
Google Tensorの存在。
ただこの状況下でちょっと取り残されそうな可能性があるのがPixel 7シリーズです。Google自身はGoogle TensorをSamsungと共同して開発したことを明らかにしていません。
ただPixel 6シリーズの分解動画からGoogle Tensorに刻印されている型番を確認するとExynosの型番と一致していることが判明しているのでSamsungと共同開発していることはほぼ確定。
現時点での情報でPixel 7シリーズが2世代目のGoogle Tensorを搭載しているとの予測。詳細は現時点で不明ですが少なくともSamsungとの共同開発は継続していると思われます。
Exynos2100にしろExynos2200。そしてSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1とSamsungのプロセスノードにサプライヤーがSamsungのSoCは同様に発熱を抱えています。
またGoogle Tensor自体も決して発熱しにくいSoCではなく燃費もあまり良いとは言えません。
この流れからも2世代目のGoogle TensorもSamsungと共同開発している以上引き続き同様の問題を抱えている可能性が高くGoogleだけAndroidの中で取り残される可能性があります。
ちなみにPixel 6シリーズは従来と比較してもアップデートの配信時期が非常に不安定。さらにバグや不具合もかなり多めであることからもその原因はGoogle Tensorとの予測。
従来と異なり十分なテストやデバック期間を設けることが出来ず不具合やバグが多めとの推測。
ただGalaxy S22 Ultraで見た場合ディスプレイのちらつき問題やGPSのロスト問題などSnapdragon搭載モデルには発生しておらず全てExynos固有の問題となっています。
有名なリーカーは最適化の問題としていますがExynosの方がSamsungにとって最適化させやすい。それなのにバグが多いということはSoC自体に問題があるのではと勘ぐっちゃいます。
となればSnapdragonを搭載しているPixel 5達と比較してGoogle Tensorを搭載しているPixel 6シリーズの方が不具合が多いのはそのせいかと思っちゃいます。
何より今年の下半期に登場するAndroid向けハイエンドSoCはTSMC製がメインになる中GoogleはSamsungと共同開発している以上逃れられない可能性が高いように感じてしまいます。
ちなみにOSが違いますがAppleのAチップのサプライヤーはTSMCとなっています。なので下半期に登場する機種の中でもPizel 7シリーズだけ取り残されそうさな不安があります。
今年はどうなるか不明ですがGalaxy Zシリーズは今までExynosを搭載したことがありません。そのためGalaxy S22のように発売地域によってSoCが分かれていることはなく全て統一。
なのでハイエンドに限定するとSamsung製を採用するのは本当Pixel 7シリーズくらいでSamsungがよほど頑張る。もしくはGoogleがソフト制御がよほどがんばらない限り微妙かも。
個人的にはPixelが好きなので本体価格が高くなってもTSMCと共同開発してメインカメラセンサーもSony製に戻して欲しいと思っちゃいます。
下半期は高価格化する可能性も。
少なくとも下半期に登場する機種の方が期待できる可能性がまだ高い。ちなみに海外サイトが公開したバッテリーテストの結果を確認するとSnapdragon 8 Gen 1を搭載したGalaxy S22は前モデル対比でシリーズ共通で電池持ちが悪化。
発熱対策は強化されていても燃費は悪化している。日本で発売される可能性が高いSnapdragon 8 Gen 1搭載機種と言えばGalaxy S22シリーズにXperia 1ⅣやAQUOS R7などが有力ですが電池持ちはあまり期待しない方がいいと思います。
逆に言えば下半期に登場する可能性が高いGalaxy ZシリーズやXperia 5Ⅳは前モデル対比で電池持ちが改善している可能性があり現状では下半期の機種の方が期待値が高いです。
ただ下半期の機種達が登場するころにウクライナの戦況がどうなっているのか定かではありませんが半導体不足がさらに深刻化しているのか。さらに円安がさらに悪化しているようであればいくらメーカーが価格を頑張っても国内で発売される際に為替の影響で高くつく可能性も。
なので下半期に登場する機種の方が安定している。けどめちゃくちゃ高いかもしれません。キャリアモデルかつAndroidの最上位機種達は現時点で15万円を超えているのでさらに高くなるかも。
なので下半期の機種を待ちたいと思うなら少なくとも価格は気にするべきではありません。価格を優先するなら上半期。もしくは今度状況が改善されるまで見送るべきという感じだと思います。
この状況下でQualcommが新しいSoCをどんどん発表していくのか定かではありませんが今年の後半にはSnapdragon 8 Gen 2が正式発表され年末から搭載機種が発売されるかも。
TSMCの3nmプロセスルールを採用し問題がなけらば消費電力もさらに改善している可能性。良いものを使いたいなら出費が嵩むというのは妥当な流れですが今のスマホ市場はちょとと異常です。
まとめ。
今回は下半期に登場する機種の方が狙い目だと思う理由について簡単にまとめてみました。
自分はSnapdragon 8 Gen 1搭載機種はGalaxy S22 Ultraくらいしか所持していませんが発熱がそこまでするわけでもなく電池持ちも安定しているためSoCの不満は特段ありません。
ただどうしてもSoCのパフォーマンスや電池持ちで比較すると下半期の方がいいよねとなります。半導体不足で今後状況が激変する可能性もあるので注意深く見守りたいと思います。