独自SoCが今後加速!?SamsungがGalaxy専用SoCを開発へ

Android向けのSoCでシェアが高いのはMediaTekやSnapdragonとなっており2021年にはGoogleがGoogle Tensor搭載機種を発売したことでSnapdragonのシェアが僅かに低下。

2022年に登場するPixelは全てGoogle Tensorに切り替えられると予測されていることからも今後半導体部門においてGoogle Tensorのシェアが徐々に拡大していく可能性が高い。

一方でそのシェアが年々減少しているのがSamsungのExynosで評判もあまり良くない。今回inews24によるとSamsungは今後Galaxy特化型のSoCを開発することが判明したので簡単にまとめたいと思います。

Dimensityが採用へ。

当初の予測から大幅に遅れて正式発表されたSamsungのハイエンド向けSoCであるExynos2200。Galaxy S22シリーズにおいてヨーロッパなどグローバルモデルに採用されています。

Samsungは発売地域によって搭載SoCを分けており日本や韓国などアジアの一部とアメリカではSnapdragon搭載モデルでそれ以外の多くの地域ではExynos搭載モデルが発売されています。

単純にSoCが異なればパフォーマンスにも差が出るのでは?と思うと思いますがまさにその通り。例年少しずつその差を縮めてきている印象ではありますが基本Snapdragonの方が優秀。

またGalaxy S22シリーズで見ればExynos搭載モデルのみにディスプレイのちらつきやGPS問題とSoCが原因なのか不具合も発生しておりExynosの評判は正直いいとは言えません。

何よりSamsungにとって優先市場である韓国とアメリカにおいて自社製品であるExynosではなくSnapdragonを搭載している時点でSamsungはSnapdragonを高く評価していることになります。

正直ハズレ扱いとなっているExynosですが今後Samsungが大きく戦略を変更する可能性も。

半導体不足の影響でコストパフォーマンスモデルとして人気が高いGalay S21 FEは年始に発売。ただ発売時期が悪くGalaxy S22シリーズの正式発表直前のタイミングの発売。

さらに半導体不足の影響か本体価格が安いという印象はなく結果そこまで話題になりませんでした。Galaxy S20 FEの時はパンデミックの売上減少の中Samsungの悪い流れを断ち切った救世主。

ただその後継機種は微妙で例年通りであれば今年の後半にはGalaxy S22 FEが登場する可能性。従来であればQualcommのSnapdragonを搭載していますが今回の情報ではMediaTek製を採用。

全てのモデルで採用するではなく半分の地域ではMediaTek製SoC搭載モデルとの予測。ただ逆に半分の地域では従来通りSnapdragonを搭載するのかExynosを搭載するのか不明。

また200MPのカメラセンサーやUnder Display Cameraの搭載など大刷新になる可能性があるGalaxy S23シリーズにおいてもMediaTek製SoCを搭載すると予測されています。

ただGalaxy S22 FEと比較すると発売地域は限定され主にアジア圏で発売されるとしています。少なくともGalaxy S22シリーズで見ると日本/韓国/中国などではSnapdragon搭載モデルが発売。

日本を含めてDimensityに切り替わるのか。特に韓国がどうなるのか非常に気になるところです。

今回の情報では言及がありませんがGalaxy S23シリーズは発売地域によって3種類のSoCを搭載すること可能性がありアメリカと韓国でどのSoCを搭載しているかでSamsungの評価が分かる。

SamsungはGalaxy Aシリーズの一部モデルではDimensityを搭載していますがハイエンドで搭載するとなれば初です。少なくともMediatekはエントリーからミドルまでのカテゴリーでのシェアは高いですがハイエンドでは低い。

今後のシェア拡大を狙ってSamsungに協力を持ちかけたとされています。最新SoCであるDimensity9000の評判は非常に良くSnapdragonと比較すると原価コストも安い。

なのでDimensityに期待しているユーザーも多い中今回の情報は朗報かもしれません。

Galaxy独自SoCを搭載。

Samsungは今後ハイエンドは発売地域関係なく全てExynosに切り替えるとの予測もありましたが実際には切り替えができておらずむしろ評判が悪く搭載モデルはハズレ扱いと残念な感じ。

また先日にはExynosだけに限った話ではありませんが本体のパフォーマンスや電池持ちとのバランスを優先するために指定されたアプリのパフォーマンスを制限しているGOS問題が話題に。

海外テストが行った検証では短時間ハイパフォーマンスを求めるならGOSはない方がいい。ただパフォーマンスの持続性がなく結果発熱によるスロットルダウンでパフォーマンスの低下。

パフォーマンス自体はGOSがオンの状態と同程度まで発熱するとすぐに落ちるとしています。ただパフォーマンスはほぼ一緒なのに消費電力はGOSがオフの方が大きく電池持ちが悪いとしています。

そのため多くののユーザーにとってはGOSがオンの方が良いパフォーマンスを発揮できるとの結論。ただユーザーにGOSのオン/オフなど選択権がなかったなどやり方が良くなかったため問題視扱い。

今回の情報によるとSamsungのタウンミーティングにおいてスタッフの一人がGOS問題を今後どうやって解消するのかと幹部に質問したところ幹部の一人が驚きの発言。

今後Galaxyに特化したSoCの開発を進めるとしておりいずれGalaxy専用のSoCが登場する可能性。

正直個人的にはこの情報を聞いた時にはExynosがあるじゃんと意味が分からなかったです。特にExynos2200やExynos2100などGalaxy Sシリーズしか採用していないため実質Galaxy専用。

ただ業界の関係者の話によるとメーカーがSoCを開発するとなった時にパートナー企業と共同で開発。一方でモバイル部門は半導体部門にほぼ丸投げで開発に積極的に参加していなかったとしています。

もちろんモバイル部門と半導体部門で同じSamsungとしても組織が違うため異なることは把握。

ただ個人的にモバイル部門と半導体部門が協力してExynosを開発していたのかと思いきや実際には半導体部門が開発したSoCをモバイル部門がシリーズや発売地域によって採用していただけ。

なのでざっくりいえば他社のSoCを採用しているのと同じ状況という感じだったのが以外。

今回の情報によるとモバイル部門は今後SoCの開発に伴いパートナー企業を探しているとしています。ただ業界の予測ではSamsungの半導体部門と手を組みGalaxy特化型のSoCを開発するとの予測。

モバイル部門としてはブランドイメージが落ちているExynosから切り替えることでイメージの改善。また半導体部門からすれば年々低下しているシェアを回復するための狙いがあるとされています。

モバイル部門が開発に参加したところでExynosとどれだけ差別化できるのか不明です。少なくともExynosの焼き回しだけだと結局今までと変わらないと結構難しいようにも感じます。

国内販売に力を入れ始めている印象。

少なくとも今回の情報通りであればSamsungにとって今年の後半にかけて大きな変革のタイミング。

Exynos2300に関してはまだ具体的な情報はありませんがAppleのA16 BionicやSnapdragon 8 Gen 2はTSMCの3nmプロセスルールを採用すると予測されておりおそらく3nmに。

直近の情報では4nmにおける歩留まり率は改善しているとしていますが3nmは大丈夫なのか疑問。ただ何より現時点で流れに乗っているDimensityを採用の流れになるのは面白い。

一方でモバイル部門はGalaxy特化型のSoCを開発するとしています半導体部門と共同なら現状で抱えている発熱問題や燃費の悪さに生産効率の悪さも引きずる可能性があります。

何よりGalaxy特化型のSoCを発表したとしてもGoogleのように最新モデルは全て切り替えるのか。それとも一部市場でお試しの感じで徐々に切り替えていくのかも気になるところです。

また今回の情報とは関係ありませんが先日にSamsungは国内で新製品イベントを開催。事前情報通りGalaxy S22とGalaxy S22 Ultraを正式発表。またGalaxy Tab S8+もWi-FiモデルですがAmazonや一部家電量販店が取り扱い予定。

キャリアモデルはeSIM非対応で個人的にはeSIM対応だったら国内版が欲しかったですが今回は見送りという感じ。ただ驚きだったのがGalaxy初となる直販モデルのGalaxy M23 5GをAmazon経由で発売。

自分の認識違いだったから申し訳ないですがMシリーズは海外では若年層向けかつネット販売が中心。日本で発売されると思ってもいなかったので今回はちょっと興味が惹かれ予約しました。

またタブレットに関してもGalaxy Tab S8 Ultraを国内で6月下旬に発売することを明らかに。Galaxy Tab S8+のようにWi-Fiモデルのみなのか。5Gに対応したキャリアモデルがあるのか。

直販モデルの市場シェアが拡大するにはSamsungの存在も必要不可欠だと思っていましたが今後対象機種が拡大していけばさらに活気付く可能性も十分に考えらます。

あとはこれでGalaxy Watch 5あたりでFelicaに対応すればかなりエコシステムが強化に。

まとめ

今までは既製品を搭載するという流れでしたが昨年のGoogleや今後のSamsungのように半導体メーカーと協力して自社製品に最適化させたSoCが主流になっていくのかもしれません。

また半導体の製造ができなくなったHUAWEIも現在中国国内でアメリカの技術に頼らず開発を進めており16nm程度まできているとしています。そして来年にはお披露目の可能性。

半導体不足の懸念もありますが来年以降はさらに独自SoCの流れが加速するのかもしれません。

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