記事執筆時点でSonyやSHARPに動きがないことからも今年の夏モデルの全貌はまだ見えない状況。
一方でグローバル市場と比較すると遅いとはいえ国内の夏モデルとして見れば一足早く発表されたGalaxy S22シリーズにGalaxy M53 5Gと一部機種はすでに発売されておりSonyやSHARPと比較するとかなりの差を感じます。
とりあえずSonyなどには早く新製品を発表して欲しい。今回Galaxy S22 Ultraを購入すべきかXperia 1Ⅳを待つべきかまとめたいと思います。
大きなチェックポイント。
Docomoで見てもauでも見ても今年の夏モデルでもっと高いAndroidの2トップという感じかも。
ただ商品コンセプトは全く異なるのであくまでも主観ですがGalaxy S22 UltraとXperia 1Ⅳで迷うならGalaxy S22 Ultraを選んでおいた方が失敗したと思う可能性は低いように感じます。
Galaxy S22 Ultraは王道であり使いやすさに特化。Xperia 1Ⅳは邪道で拘りに特化。多くのユーザーが求める使いやすさや安定性を重視するならGalaxy S22 Ultraがおすすめです。
まだXperia 1Ⅳは正式発表すらされていないのであくまでも推測に過ぎませんがおそらく両機種とも高いことからなおさら満足度を優先するユーザーが多いと思います。
Xperia 1Ⅳが発表されておらずリーク情報も微妙なところなので今までの流れと合わせて大枠で気になる部分を確認したいと思います。
電池持ちと発熱。
まず一つ目としては電池持ちと発熱です。
Xperia 1ⅣはSnapdragon 8 Gen 1+を搭載するとの予測もあり仮に搭載すればSoCで見れば処理性能も10%程度改善して消費電力も僅かに少なめで何より発熱も控えめになる可能性があります。
ただGalaxy S22 Ultraのように発熱/放熱対策をSonyがガチでやってくるかは微妙なところ。基本前モデルで見てもGalaxy S21 Ultraの方が発熱はまだ抑えめで電池持ちが良かった。
もちろんSonyがどれだけ頑張るかにもよりますがGalaxy S22 Ultraほどは期待できない。となればSoCで僅かに差があっても結局ハードの差でGalaxy S22 Ultraの方が発熱が控えめかも。
また電池持ちに関してももともと電池持ちがいいGalaxy Sシリーズの最上位モデルともともと電池持ちが悪いXperia 1シリーズの最新機種であるXperia 1Ⅳではおそらく大きな差。
ちなみに同じSoCを搭載していたGalaxy S21 Ultraのバッテリーテストの結果は114。
一方でXperia 1Ⅲが82とかなりの差 Galaxy S22 Ultraは108とスコアが悪化していますがXperia 1Ⅳが例え5000mAhのバッテリーを搭載してSnapdragon 8 Gen 1+を搭載したとしてもそれだけではGalaxy S22 Ultraのスコアを抜くことはほぼ不可能だと思います。
何か別の新機能がない限りは厳しい。少なくとも現時点での情報で見ればGalaxy S22 Ultraが圧倒。
カメラのコンセプトの違い。
そして次にカメラですがXperia 1Ⅳは事前情報ではメインカメラが48MPの1/1.3インチに大型化。さらに望遠レンズを2つ搭載すると予測されておりズーム性能も強化される可能性があります。
ただXperia 1Ⅳのハードがどんなに強化されたとしてもカメラのコンセプトが全く逆です。シャッターボタンを押してあとはスマホに全てお任せがいい人はGalaxy S22 Ultraがおすすめです。
少なくとも自分含めてシャッターボタンを押すだけでSamsungが求める写真を簡単に撮影できる。
一方でXperiaに関しては現実をより忠実に撮影することがコンセプトとなっているため色味だけ見てもGalaxyは空はより多く森はより緑とすごくはっきりした写真が撮れます。
ただ悪く言えば補正が過剰気味で人によっては写真は写真でも作られたような絵に感じ場合も。
一方でXperiaの場合は現実をより忠実に撮影するコンセプトのため過剰な補正はありません。
ただハードの問題なのかカメラソフトの技術不足なのか白飛びがしやすいなど現実を忠実に撮影できているかと言われればそうではないことも。ただ何より色味一つで全く違います。
またナイトモードにXperiaは弱いと言われますがナイトモードは本来低照度の環境でもノイズが少なく撮影できるモード。それが気がづけば明るく補正されることのみにフォーカス。
なのでナイトモード一つとっても考え方が違う可能性が高いのでXperia以外の機種が搭載しているナイトモードをXperiaに求めるのは個人的には違うように感じます。
またGalaxy S22 Ultraのカメラは今のスマホカメラに求められていることが反映されている。一方でXperia 1Ⅳは現行モデルと同じで流れであればスマホカメラではなくデジカメを目指している。
なので仮に事前情報通り4眼構成になったとしてもGalaxy S22 Ultraは撮影シーンによってはセンサー同士で補完して撮影しますがXperia 1Ⅳはそれぞれのセンサーが独立した存在。
そのためズーム倍率は超広角から最大倍率までシームレスに変えることはできない可能性が高く動画撮影中において画角も変更出来ない。これはカメラに求めていることがメーカーで違うから。
またデジカメユーザーが求める性能の一つとしてオートフォーカスとバースト撮影。なのでXperiaは高速オートフォーカス機能とバースト撮影はかなり強化されています。
Galaxy S22 UltraはXperiaと比較するとシャッターボタンを押してから保存されるまでにタイムラグがあるため少なくとも近距離の動体を狙ったタイミングで撮影するのは難しいです。
少なくともXperia 1Ⅲは狙ったタイミングで上手く撮影できますがGalaxy S22 Ultraの場合はタイムラグのせいでずれるので自分が狙ったタイミングで撮影するにはコツが必要という感じです。
またXperiaのカメラはRAW撮影するかは別の話としてマニュアル撮影で本領発揮です。なのでざっくり言ってしまえば簡単なGalaxy S22 Ultraと面倒なXperia 1Ⅳという感じ。
コンセプトの違い。
まだXperia 1Ⅳのスペックや分からないとはいえ多くの人におすすめできるのはGalaxy S22 Ultra。Xperia 1Ⅳの事前情報を確認する限りは物好きの中のさらに物好きが購入するような機種です。
Xperiaのデメリットとしてアップデートサポート期間がありますが個人的にはPixelやGalaxyの様にメジャーアップデートやセキュリティアップデートを伸ばさなくてもいいように感じます。
個人的に求めるのは新型Xperiaを発表した際にアップデートサポート期間を明らかにしてほしいだけ。単純にGalaxy S22 UltraやXperia 1Ⅳなど高単価な機種が欲しい人はスマホが好きな人。
興味がない人が18万円近くの出費をしません。そしてスマホが好きな人がアップデートサポート期間が終了するまで使う可能性は低いように感じます。平均だと機種変更サイクルは4年半です。
ただハイエンドの中で最上位モデルを購入する人はもっとはやいタイミングで機種変更する可能性。そもそも端末を一括で購入する人が限定されており多くのユーザーが分割購入しているなら2年もてば十分にも感じます。
スマホが本当に好きな人なら2年すら同じ機種を使わないと思います。
尚更SonyはXperia 1シリーズやXperia 5シリーズのターゲット層を一般ユーザーにしていない。となればアップデートサポート期間が長いことに越したことはないですがコンセプトからずれていない。
Xperiaは好きな人にとことん好きになってもらえるようにというコンセプトであり例えばディスプレイで見ればコンテンツを最大限活かせるようにアスペクト比21:9に対応。また4Kの表示解像度に対応。
何よりコンテンツを最大限に活かすということが前提のためにベゼルありでトレンドのノッチやパンチホールは採用せず。またベゼルがあるからこそほとんどのハイエンドが採用していないデュアルフロントスピーカーを搭載しています。
音の広がりがいいことももちろん音質に関してはSony独自のチューニングでしっかり強化。またワイヤレスイヤホン市場が拡大しているとはいえ有線でも楽しめるようにイヤホンジャックの搭載。
オーディオに力を入れているからこそユーザーの使い方に合わせて選べるようになっています。またカメラに関してもユーザーがデジカメと同じ感覚で使えるSDカードスロットの搭載。
おそらくXperia 1Ⅳでスペックが強化されてもGalaxy S22 Ultraと比較したらアンバランス。あくまでも部分特化の機種であり使いやすさよりも楽しさや拘りに特化している機種になります。
個人的にはこのアンバランスが楽しくてハイエンドだからこそ何かワクワクするものが欲しい。使っていてワクワクする部分があるからこそ自分はXperiaが好きなんだと思います。
まとめ
個人的にはこの2機種で迷うならXperia 1Ⅳを待つ必要は正直ないように感じます。
目指している場所が全く違く最近のXperiaはどんどん異質な存在になっており特にGalaxyやPixelやiPhoneなど王道路線の機種とは比較が出来ないよう感じになっています。
5年前くらいのXperiaであれば目指している方向が一緒という感じでしたが今は違います。何よりカメラの癖が一番強いのでまずカメラはどちらが好みかで判断するのは分かり易いかも。