Android12アップデート前に絶対確認。Xperiaの深刻な不具合は大きく2つ

各メーカーが昨年の年末頃からAndroid12の配信を開始していますがSonyはちょっと遅め。ロシアなど一部地域でXperia 1ⅢXperia 5Ⅲ向けに1月中旬頃からようやく配信開始。

またSoftBank版に関しても先日国内で最速で配信を開始しており今後拡大すると思われます。今回Xperia 1ⅢやXperia 5ⅢをAndroid12にアップデートする前に確認したいことをまとめたいと思います。

アップデート配信状況。

まずXperiaへのAndroid12の配信状況から確認していきたいと思います。記事執筆時点で多くの地域でXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲに対してAndroid12の配信が拡大。またアメリカ市場など一部市場ではXperia 1IIとXperia PROに対して配信を開始。

基本ハイエンドモデルから配信が開始するため今後Xperia 5IIもまもなく配信される可能性。ただちょっと意外だったのが2021年モデルであるXperia PRO-Iより先に2020年モデルに配信開始。

Xperia PRO-Iはちょっと異質の存在なのか不明ですが正直後回しになると思いませんでした。地域にもよりますが記事執筆時点で配信開始の情報がないハイエンドはXperia PRO-Iと5IIのみ。

3/5時点 グローバル 国内
Xperia 1Ⅲ ◯(SoftBankのみ)
Xperia 5Ⅲ ◯(SoftBankのみ)
Xperia PRO-I × ×
Xperia 1II ◯(アメリカ) ×
Xperia 5II × ×
Xperia PRO ◯(アメリカ) ×

ここの目処がつけばXperia 10Ⅲなどミドルレンジへの配信も拡大すると思います。一時期Xperia 1に対して配信されるという噂がありましたがこの感じだとあまり期待できない感じ。

またXperia 10IIがミドルレンジとしては非常に珍しく2回目のメジャーアップデートが配信予定。そのためXperia 10Ⅲに関しても来年の今頃だと思いますがAndroid13に期待できる状況です。

手持ちのdocomo版や直販モデルは未だアップデートが来ていないのであとはいつ来るかが問題。Xperia PRO-Iに関してはその詳細が不明ですが直近でアップデートが配信されたことを考えるとAndroid12の配信はまだ先かもしれません。

ちなみに2021年で見ればXperia 1IIやXperia 5IIのキャリアモデルへの配信は2月上旬頃には完了。Xperia 1IIの直販モデルは遅めで3月上旬。この感じだと昨年より1ヶ月程度遅れているので直販モデルへは4月頃になるかもしれません。

アップデートが早ければいいというわけではないですが遅すぎるのも残念な気持ちになります。2017年頃はバカみたく早かったのがなんだったんだと思うくらい最近は遅めに感じます。

深刻な不具合。

そもそもアップデートの配信が遅れている理由の一つとして深刻な不具合の発生で一時配信停止。その不具合がかなりタチが悪くホームアプリであるXperia Homeがクラッシュする現象です。

なのでアップデートする前に必ずサードパーティ製のホームランチャーをインストールしておくこと。またホームランチャーアプリを設定した状態でアップデートをした方が安全だと思います。

この不具合はXperia Homeがクラッシュすることでホームが開けないので無限クラッシュになります。

ただ海外のユーザーの投稿を見る限りではインストールしてあったMicrosoftランチャーに助けられたと報告しているので実際にどのような挙動になるのか確認できず。

一方で万が一発生してしまった場合ランチャーアプリの設定をできるところまでいけるのかも不明ですが一応備えた方がいい。ランチャーアプリに設定しておけばXperia Homeにエラーが発生しても回避できる可能性があります。

流石に本配信が再開したことからも完全に修正されたと思っていましたが先日頂いたコメントでSoftBank版でも同様の不具合が発生したとされているので最低限の備えはしておいた方がいいです。

ちなみにMicrosoftランチャーアプリでもウィジェットが正常に動作しないなどの不具合が判明。なので無限ループを回避できる可能性があるだけで正常に動くかは微妙なところです。

またXperiaでBluetoothイヤホンを接続して使う時に重宝するHeadphones Connectに関してもAndroid12にアップデートした後にクラッシュする不具合。全く反応しないという報告もあれば今回のようにクラッシュと反応はある報告もあります。

Headphones Connectの挙動がおかしくなっても音楽の再生/停止など他でも出来るので最悪な状態になるわけではありませんが使っている人からすればストレスになる可能性。

その他Google Photoにバックアップが正常にされない。また動画の再生ができないことや再生までに異常なほど時間がかかるなどGoogle Photo関連の不具合も見つかっています。

Androidを搭載している以上Google謹製アプリは正常に動作するようにして欲しいように感じます。その他ディスプレイが変色する個体や通知音が全くならなくなったなどの不具合報告もあります。

当たり前ですが全ての個体で共通の不具合が発生するわけではありません。ただ海外サイトをチェックしている限りだとHeadphones ConnectとXperia Homeの報告が多い。

どちらもSony純正なのでもうちょっと頑張って欲しいようにも感じます。

Android12の新機能。

またSoftBank版のXperia 1ⅢなどにAndroid12が配信されたことからアップデートの内容が判明

まずAndroid12の大きな特徴の一つともいえるのがデザインでマテリアルデザインを採用。Galaxyに関してはカスタムUIを採用しているためアップデートをしてもほとんど印象が変わらず。

ただXperiaの場合はピュアAndroidに近い感じでPixel寄りのデザインを採用しています。

ただ一方でこのメニューバーのタイル一つずつが大きく見にくいという意見もあり海外のスレッドをみる限りでは開発者メニューで変更することが出来るらしいので知識がある人は試してみるのもありかもしれません。

また片手モードが進化しており片手モードがオンの状態。かつジェスチャーナビゲーションの場合はホームバーを下にスワイプすることで片手モードが適用。

実機で試せていないため判然としませんがSonyの公式ホームページを確認する限り単純に縦幅はコンパクトになっているように見えますが横幅は変わらずという感じです。

なので以前のような片手モードの方が汎用性が高かったようにも感じてしまいます。これだと個人的にはサイドセンスをしっかりカスタマイズして代用した方が実用性が高いように感じる。

また日本版公式ホームページで確認できないだけで実装されているのかもしれませんが最低輝度よりさらに低く表示する機能。Galaxy S22 Ultraで試したところ僅かに暗くなる程度。

正直暗く表示したい時にワンタップで切り替えるのが面倒という感じであまり実用性は感じず。

一方でカメラ関連に関してはXperia PRO-Iがすでに実装している機能に合わせて対応した感じです。まずSonyのシューティンググリップやワイヤレスリモートコマンダーに対応。

wena 3でも同様のことができますが三脚に固定して撮影することが多い人は手ブレ防止のためにわざわざタイマーを設定して撮影しなくても遠隔でシャッターをきれるので便利だと思います。

またPhotography ProにおいてAELボタンの割り当て機能の変更。さらにファンクションメニューに表示される設定機能のカスタマイズが可能となっています。

またUSB-Cつ族した外部機器に出力する映像の表示解像度をフルHD/60Hz以下が選択可能に。外部出力している時の電池持ちの改善に期待することができます。

ただ個人的に期待していたGoogle Assistant専用ボタンのカスタマイズ機能は実装されず。少なくともキャリアモデルでは非対応。

さらにXperia PRO-I専用であるVideography Proも実装されなかったのでどうしても使いたい人はapkに頼るしかないですがAndroid12にアップデート以降apkの方に不具合が発生しているとの話なのでapkを使いたい人はアップデート自体を見送った方がいいかも。

Android12自体がそうですが個人的に目ぼしい機能なし。

まとめ

Android10の時はバグや不具合がかなりひどかったですがここ最近は何かと大丈夫な感じ。何よりXperia Homeの不具合に直面しなければそこまで深刻な不具合に遭遇する可能性は低いです。

とりあえずメジャーアップデートなので不具合などを避けたい人は当面見送った方がいいと思います。またアップデート後にバッテリーの最適化などもリセットされる可能性もあり発熱もしやすくなる。

なのでアップデート後からまた2週間程度は落ち着くまで必要かもしれません。とりあえず自分はXperia PRO-IにAndroid12が配信されて撮影開始までのタイムラグが改善するのか。

それともアップデートで改善することができないのか非常に気になるところです。

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文章で伝えられない魅力を

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